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新しい十五匹のネズミのフライ

読んだ本の感想。

島田荘司著。発行 2015年9月30日。



以下、ネタバレ含む。

狂ってしまったシャーロック・ホームズの物語。

起:赤毛連盟事件
シティ・アンド・サバーバン銀行の頭取メリーウェザーは、銀行の近くにある質屋のジャベズ・ウィルソンと共謀し、シャーロック・ホームズを騙して地下金庫の金を盗み出そうとする。

質屋の地下から銀行までトンネルを掘り、金がトンネルから盗み出されたように偽装する。質屋が何も知らなかったアリバイ作りに、赤毛連盟での仕事のために質屋にいなかった時間があった事にする。

承:ホームズの発狂
ホームズがコカイン中毒によって発狂し、モーティマー・トリジェニス精神病院に監禁される。

ワトソンは、発狂したホームズが猿に似た行動をした事から、『這う人』という作品を書き、また、ホームズが蛇に狙われる妄想を抱いた事から『まだらの紐』のネタとして、モーティマー・トリジェニス病院からモリアーティー教授の着想を得る。

転:悪人達との対決
ワトソンは恋心を抱いていたヴァイオレット・ブラックウェル(亡兄ヘンリーの婚約者)や、彼女の父スコットの手紙から、ヴァイオレットが交際しているアンソニー・バウチャーとトラブルになっている事を知る。

ヴァイオレットが住むダートムアにて、ワトソンはバウチャーの正体がシティ・アンド・サバーバン銀行の頭取メリーウェザーであり、金塊強奪用トンネルの偽装工事を請け負わせたために収監され脱獄したサディアス・ショルトー、ダンカン・ロス、ジョン・グレイ等とトラブルになっている現場に出くわす。

争いの末、サディアス・ショルトーとダンカン・ロスは、脱獄したプリンストン刑務所に再度収監される。

結:十五匹のネズミのフライ
シャーロック・ホームズは二人が脱獄出来た謎を彼等が合言葉にしている「新しい十五匹のネズミのフライ(New 15 Fried Rats)」という言葉に求める。

それは記憶術でありNorthEast Wall(北東の壁)、15th From the Right(右から十五番目)という言葉を意味し、刑務所の北東の壁、右から十五番目の石のあたりによじ登るための膨らみが隠されていて脱獄し易くなっている事を示す。

謎は解けたが、婚約者の弟と結婚する事をヴァイオレットが拒否して尼僧となり、ワトソンは失恋する。

P18:
彼の思考の道筋には、明瞭なパターンがある。それをこちらが先廻りしてうまくなぞり、謎解きの材料を適度に撒いて、上手に刺激して誘導すれば、やつは有頂天になり、必ずこちらの希望通りの答えを出す

P186:
ジェローム・コットン・ジェローム氏の『ボートの四人の女』の原稿が入った

P277:
銀行外部の人間が盗んだと説明するためには、どうしてもトンネルを見せる必要があった 

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