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世界の歴史17 ヨーロッパ近世の開花

読んだ本の感想。

著者:長谷川輝夫/大久保桂子/土肥恒之。1997年3月10日 初版印刷。



近世における識字率向上や活版印刷普及がテーマの一つになっている。各地で様々な思想が誕生し、単一の支配を目指す政治勢力が疲弊して崩壊する中、市場を有効活用する国家が伸長する。

背景にあるのは十六世紀から始まる欧州の人口増加であり、数十万人を抱える大都市が各地に群生し、匿名社会が生れた事が文字言語や印刷術を必要とさせた。識字率の低いロシアでは教会儀式を厳格に守る事が魂の救済に繋がるとされ、プロテスタントのような聖書読解は浸透していない。

東欧では人口増加に対応すべく穀物ブームが発生し、農奴制を固定した。1640年代にジャガイモ栽培等による麦需要低下にも関わらず、農民支配は十九世紀頃まで継続する。

〇スペイン
アメリカ大陸からの銀によって欧州の治安を守ろうとする。前身の一つであるアラゴン王国は、ナポリ王としてイタリアに領土を要する帝国であり、国境を接するフランスと紛争が絶えず、その帝国統治システムが、もう一方の前身であるカスティーリャ王国のイスラーム教徒を追い払うエネルギーと結び付いた。

各地域の行政実務は中央からの派遣官僚が責任を負い、諮問会議が提出した意見書が国王に決裁され、各地の官僚宛に指令書が交付される。帝国が拡大すると役人も増加し、行政維持費用が増加していくシステム。

1620年代にスペイン王国宰相を務めたオリバーレスは、アメリカの銀産出が減少している事から、帝国の中枢たるカスティーリャが支えてきた安全保障体制を大スペイン王国全土に義務付けようとする。

しかし、1640年にフランスとの戦争のために兵員提供を求められたカタルーニャで反乱が勃発し、同年にはポルトガルでクーデタが発生している。

〇フランス
十六世紀に人口が増大し、1560年代にはペスト流行以前の1800万人を回復している。それに合わせて王権や宗教的統制を強化する流れが発生する。
1685年に発布されたプロテスタント禁止の王令によって約20万人の新教徒が国外に亡命し、亡命先の国々を強化した。

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