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ルワンダ中央銀行総裁日記

読んだ本の感想。

服部正也著。1972年6月25日初版発行。



1965年から6年間をルワンダ中央銀行総裁として務めた著者の記録。

輸出志向の経済政策が一次産品(コーヒーや錫等)に過度に依存した経済構造の原因であるとして、ルワンダ人商人育成による国民資本形成、特に米類等の必須食物栽培奨励による国内経済整備が課題とする。

ルワンダのコーヒー生産は、植民地時代にベルギーが導入したものであるが、ルワンダはアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地が少なく、内陸国であるために輸送費用が嵩み、安値輸出が恒常化していた。

国際収支は国内生産の過剰分が黒字になって現れるべきであり、農民にとって最も収入の多い生産を選ぶようにしなくてはならない。

ルワンダ人の多くを占める農民は自活しているので、現金は税金支払いや輸入品購入のために必要とされるに過ぎない。ルワンダの経済構造で輸入品が無ければ現金の必要性が無くなり、自活経済に後退する。

ために、価格体系是正等によって物資供給を潤沢化して経済を活性化する。

以下は、著者の業績。

①二重為替相場の一本化
それまでのルワンダでは1ドル = 50ルワンダ・フラン(政府取引や承認された貿易外取引)と1ドル = 100ルワンダ・フラン(外貨との需給関係で決まる自由市場)に分かれていたが、自由市場並みに通貨価値を切り下げて一本化した。

通貨切り下げによる混乱回避には、財政安定が不可欠であり、外国人に有利な税制を改める事で対応した。

②物価統制廃止
③物流整備
ルワンダ倉庫株式会社設立、二tトラック導入、バス会社設立等。

著者が去った後のルワンダ経済について記述があり、1970年代には産業人口の約90%を農民が占める社会であり、農耕面積が年3%増加し、1980年代に入って森林伐採等の問題が発生して農業生産高が減少する問題が発生したとする。

そうした中での商業自由化進展は格差拡大に繋がり、1990年代の虐殺が発生したのもしれない。

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