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経済で読み解く織田信長

読んだ本の感想。

上念司著。2017年3月5日 初版第1刷発行。



著者自身も書いているけど、織田信長が実際に行った事でなく、室町時代の経済が中心の内容になっている。織田信長は先駆者であり、彼個人がやった事は少なく、後継者の豊臣秀吉や徳川家康の行為が後の歴史を決定した。

織田信長の事績で影響が大きかったのは、本願寺の寺内町(寺院と町をセットにした都市計画)を参考にした城下町を核とする商業政策とする。

室町時代後期の日本は、明国の銅枯渇や増税、1401年に始まった日明貿易を1411年に廃止(1434年に10年に1回、船数三隻の制限付きで復活)等によって、国内の貨幣数が経済規模と比較して少量であったためにデフレ不況が発生したとする。

以下は、「マディソン・プロジェクト」へのリンク。古い時代のGDP推計。

https://www.rug.nl/ggdc/historicaldevelopment/maddison/

<寺社勢力と金融>
〇天台宗(比叡山)
古くからの聖地。琵琶湖に設けた湖上関からの通行料で儲けた。鎌倉時代末期には6万石の寺領を持ち、新興の臨済宗と争った。臨済宗の荘園が北陸地方に多く、天台宗の領地である近江を北陸への物資運搬のために通過する事で潜在的な対立関係にもあった。

〇臨済宗
1168年と1186年に宋に渡り、1191年に帰国した栄西が九州を中心に布教活動を行う。博多を中心に禅宗寺院を開き、海外交易によって富を蓄える。

1976年に新安海底で発見された沈没船からは、8000貫文(8億円~16億円)の銅銭が見つかり、10隻ほどの船団が形成されていたとすると160億円ほどにもなり、14世紀の日本のGDP推計720億円程度への影響は大きかったものと思われる。

臨済宗は京都、鎌倉の五山を核とする幕府の官寺として南北朝を通して勢力を拡張した。

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