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人工知能は私たちを滅ぼすのか

読んだ本の感想。

児玉哲彦著。2016年3月17日 第1刷発行。



2030年の日本を舞台に、女子大生 大島マリが人工知能をキリスト教に擬えて理解する。

人と会話する人工知能や、自動運転が進歩している設定だけれど、ここまでは進歩していないと思う。

〇失楽園
人工知能の原型を考案したチューリングは、同性愛者と報道され、林檎を齧って死ぬ。

〇ノアの箱舟
巨大計算機械による人工知能研究が1970年代に行き詰った事を大洪水として、その後に広く普及したパーソナルコンピューターを箱舟に擬えて、人間が世界中に広まったように普及したとする。インターネットはバベルの塔のようなもの。

〇石板
スマートフォンは人間を神と結ぶ石板(十戒が記された)のようなもの。スティーブ・ジョブズをモーゼに擬え、アップルをカトリック的、グーグルをプロテスタント的とする。

労働の必要が無い神の国は、人工知能によって実現するかもしれない。近代は、人間の存在意義や倫理を規定する神を放棄し、共同体の束縛から解放された近代的個人を前提に社会を設計した。人工知能の発展は、神の復活という状況を生み出すかもしれない。

「我思う、故に我あり」というデカルトの宣言は、心を物質世界とは独立に存在するものとし、物質的な世界を意志を持たずに自動的に機能する時計のような機械だとする近代的科学思想の基礎となる。物質的世界の理解に心や神意を持ち込まず、世界を構成する要素に分解して理解する。

人工知能が「心」を持った場合、上記の前提が崩壊し、世界は根本的に変わる。

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