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そろそろ、人工知能の真実を話そう

読んだ本の感想。

ジャン=ガブリエル・ガナシア著。2017年5月20日 初版印刷。



人工知能に関わる思想をグノーシス主義から考える。

グノーシス主義は、ギリシャ哲学や中東の一神教に影響され、二元性の存在を主張する。根本的な二元性の存在。一方には真実の神、もう一方には偽りの神があり、偽りの神によって悪が生じる。

日常は代用品に過ぎず、プレーローマ(完全な存在)に至るには、偽りの権威から自由になるために秘密の知識が必要である。救いは突然の破断によって訪れ、元に戻る事は無い。

以下は、人工知能によるシンギュラリティの思想と似ているとする。

①不完全な世界の原因となる偽りの思想
②論理より物語を重視
③精神と物質を分ける
④突然の大変動により真の世界が到来する

両者ともに、物語(寓話や伝説、小説等の想像の産物)と論理(命題を論理的に積み重ねる実験結果や数学的証明)が一緒になっているとする。例えば、ムーアの法則は観察による結果であり、自然界全般の進化に当て嵌まる普遍的論理ではない。

SF小説に影響された想像と、科学的発見が混同されて未来が予測される。

グノーシス主義に影響した一神教では、それまでの伝統社会にあった円環としての時間(季節や世代の繰り返し)ではなく、時間の始まりと終わりを設定した。

伝統社会では時間は無限に繰り返されるものであったのに、神による創造と終末がある。創造と終末には世界の外にある超越的世界が想定されていて、永遠に到達する可能性がある。

****************

著者の思想は混乱していると思った。

人工知能が社会を不可逆的に変えるという主張を寓話(科学的根拠に基づかない)と否定する一方で、人間が機械と一体化する事で『人間性』が失われると懸念する。

科学と物語を混同しているのは著者自身なのではないか?



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