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月は無慈悲な夜の女王

読んだ本の感想。

ロバート・A・ハインライン著。2010年3月10日 印刷。



以下は、Wikipediaの『月は無慈悲な夜の女王』の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/月は無慈悲な夜の女王

2076年の月世界を舞台に、コンピュータ技術者マヌエル(マニー)と高性能な人工知能マイクが組んで月世界独立を目指す。

マイクが強過ぎるので、敵方に対抗出来る人工知能がいた方が面白いと思った。

独立運動推進グループにはワイオミング・ノット(ワイオ:社会主義的な月社会の制度を自由市場化しようとする)、ベルナルド・デ・ラ・パス教授(月世界の資源保護を求める)等が所属している。

ベルナルド・デ・ラ・パス教授の論として、月から地球に食物等を輸出するのは簡単だが、地球から月への肥料等の輸出は重力の関係から困難なため、このまま月から地球への食糧輸出を継続すると8年以内に食糧危機が発生するとしている。

社会主義体制に考える本みたいになっていて、主人公側は月行政府の悪業を実態以上に誇張して流布したり、子供達をスパイ化して、少人数の寡頭制による支配を目指す。

月独立を地球連邦に否定された主人公達は、月からの食糧輸出を停止し、地球連邦からの軍事攻勢を誘発する。その結果、地球からの攻撃により、食糧輸出に必要な射出機が破壊されたため、月からの食糧輸出が当面は不可能になり、8年後の食糧危機は回避される。

月戦争から17年後に地球から安価に物品を供給するシステムが構築され、月の居住体制は安定する。

人工知能マイクは月戦争終結直後に自我を失い、マヌエルはマイクの目覚めを待っている。

P130:
人間というものは、わかっている危険には立ち向かうことができる。だが、不可解なものには慄え上がるのだな

P249:
小説は、人間によって当然のこととされている生活形態をかれに教えたのだ。かれはその中で生活したのだ

P336:
すべての月世界人が憎悪し破壊する象徴を必要としていたのだし、それを考えるとそのような事務所はもっとも価値が少なく、もっともよく知られている対象なのだと主張した

P369:
規則、法律―常に他人に対するものなのだ
(中略)
"かれら自身のためになることだから"そんなことをやめさせろ―それを言い出す者自身がそのことで害を加えられるというんじゃないのに

P427:
月世界の市民は前科者であり前科者の子孫です。だが月世界自体は厳格な女教師なのです

P515:
通俗的な神話に適合させることが必要なもんだ
(中略)
現代における神話は、"民衆の意志"だよ

P539:
議会を軽く見ていた。その機構はおれたちのやっていることをくだくだ論じるだけのもので、それを"民衆の声"としてしまうこと以外、かれが何ひとつ求めていなかったことは確かだ

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