FC2ブログ

組織で悩むアナタのための世界史

読んだ本の感想。

ゆげのひろのぶ著。2018年3月23日 第1刷発行。



作者の怨念を感じた。予備校教師時代に低い学歴から冷遇され、独立する事になった経緯が関係しているのかもしれない。

第1章 なぜ、組織は不公平な処分を許すのか?
将軍が騎乗するのは、その高い選抜・育成費用のためとする。万卒は得易く、一将は得難し。

第2章 なぜ、組織は老害を生んでしまうのか?
高い実績を持つ者は、それ故に成功体験に埋没してしまう。

第一次世界大戦時に、縦深防衛戦術(多数の防衛線を重ねる事で、一つの防衛線が突破されるリスクを軽減する)を実施して戦果をあげたフランス軍のペタン元帥は、その成功体験によって大要塞マジノ=ラインに固執し、第二次世界大戦における戦車や飛行機に対応出来なかった。

第3章 なぜ、組織には階級の流動性が必要なのか?
モンゴル人が支配階層を独占した元朝と、科挙によって漢人を取り込んだ清朝(満漢併用制:満族が監督し、漢族が実務を担当する)の違い。

第4章 なぜ、敵対組織のトップを討ちとってはいけないのか?
普仏戦争においてナポレオン三世を捕虜にしてプロイセン軍は、分裂したフランス人のゲリラ戦に苦慮した。その教訓から、第二次世界大戦では、フランス軍トップのペタン元帥を懐柔し、親独フランス政府の首脳にして組織的抵抗を無くした。

第5章 なぜ、組織の情報共有は進まないのか?
勝利の秘訣を公表すると、敵にも情報が拡散してしまう。

日露戦争において、日本海軍はバルチック艦隊の進路について確度の高い情報を得ていたが、一般にそれを公表しなかった。

冷戦時の米軍は、U-2偵察機によって大陸弾道間ミサイルの配備状況を確認しているが、やはり一般には公表していない。

第6章 なぜ、専門家に組織の判断を任せてはいけないのか?
第一次世界大戦においてドイツは作戦に溺れて中立国ベルギーを通過してフランスに侵攻して英国参戦の口実を作った。

地政学的に、小国ベルギーとオランダは、大国フランスやドイツが英国の脅威にならないよう緩衝地帯の役割があり、英国と距離20㎞を隔てるだけのベルギーにドイツ軍が駐留する事は脅威だった。

専門家で構成されたドイツ参謀本部は、国際関係についての知識に疎かった。

第7章 なぜ、組織は技術の前に跪くのか?
個人の力を増強する鉄器の普及、共同体を醸成する重量有輪犂(複数の人間が協力しないと扱えない)、溶鉱炉(2000人程度の人間が運用に必要)等。

現代はパソコンや携帯電話によって個人の力が増強されており、組織が技術によって規定される。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ABCDEFG

Author:ABCDEFG
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード