FC2ブログ

使える失敗学

読んだ本の感想。

畑村洋太郎著。2014年7月31日 第1刷発行。



進歩には失敗が不可欠であるが致命的な失敗は避けなくてはならない。最小の失敗を経験し、他人の失敗例から学ぶべき。故に、組織は失敗情報の伝承・記録を重視するべき。

失敗の後始末には「被害最小の原理」で対応すべきであり、最もエネルギーの少ない対処をする。ために自分の正当性を押し通すのでなく、妥協点を見出しておく。

行き過ぎた懲罰は避けるべき。

〇失敗の階層性
失敗原因は社会性の高い、行政・政治レベルの原因から、個人の無知に起因する個人性の高い原因まで、多様な見方が可能である。

以下は個人の観点からの失敗原因の分析。

・未知(誰も知らない事件)
・無知(不勉強が原因)
・不注意(体調不良が原因かもしれない)
・手順の不遵守
・誤判断(判断基準の精査が必要?)

以下は、組織の観点からの失敗原因の分析。

・調査・検討の不足
・制約条件の変化
・企画不良(計画の不備)
・価値観不良(過去の成功体験への埋没等)
・組織運営不良(組織の能力不足)

組織においては伝達の欠落に注意するべきであり、特に計画が途中変更された場合、伝達の漏れや遅れが生じないよう体制を構築しておく。

〇失敗情報の特性
以下の特徴がある。

①減衰
時間経過ととともに失われ、重要性が顧みられなくなる。

②単純化
特に口頭による伝達のみでは学びに役立たないようになっていく。

③歪曲化
④神話化
理解し易いように偏った形式になる(悲劇の戦艦 大和等)。

⑤ローカル化
他セクションと共有され難い。

⑥組織内を上下しない
⑦蓄積されない
⑧伝承され難い

⇒事象、経過、原因、対処、総括を記録化・知識化するべき

失敗については客観的に描写するのでなく、失敗した当事者がどのような心理状態で、どのように行動したのかという肉声が重要になる。

〇論理と創造
論理的思考とは、起承転結等の順を追った説明等に代表されるが、創造的思考は論理的過程を辿る事は滅多に無い。最初に目標があり、その後にテーマや筋道が作られたりする。

そのため、創造的思考には失敗が不可欠であり、仮想やアイデアの書き出し等で発想力を高めるべき。

成功例があると、そこまでの具体的道筋が分からなくても、試行錯誤によってオリジナルの解決策を導き出す事が可能。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ABCDEFG

Author:ABCDEFG
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード