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2050年の技術

読んだ本の感想。

著者:英『エコノミスト』編集部。2017年4月15日 第1刷。



技術変化の予測。

カメラが発明された当初と同じく、新しい技術によるプライバシー侵害やモラル低下を心配する声がある。特定集団にのみ広がりつつある事例や、SF作品からも未来は予測される。

〇コンピューティングの大規模化
ムーアの法則(集積回路微細化による計算速度向上)は、2020年代初頭に五㎚幅でコンポーネントを配置したチップを実用化した頃に限界に達すると予測。
以降のコンピュータ性能向上は、大規模なデータセンターによるクラウドコンピューティングを活用する事で実現し、規模を拡大する事による処理能力向上が予想される。

計算技術向上の社会的影響を計測するには、GDPのような抽象的生産のみを表現する指標は不適切であり、個人消費の質的向上やパーソナライゼーションを計測する指標が必要になる。

〇物理学と計算
物理学の数学的理論化に必要な基本的物理法則は解明されており、計算速度向上により、世界を理論で解きほぐす事が可能になる。

古代ローマの建築物は経験に基づいて建築されたが、未来では荷重や応力を数学的に計算し、設計図を作る事になる。

電子の発見(1897年:電子には一貫した固有の性質がある)、プランク定数の導入(1900年:作用は量子からなる)から始まり、原子模型や量子力学が発展し、1940年代には原子物理学の実験精度が向上し、1990年代には原子核内の力に関する理論が検証され、物質の有効理論が完成した。

〇技術の大規模化
歴史が新しくなるに連れて技術変化が社会に与える影響は大きくなっている。

20世紀初頭に実現したアンモニア合成技術は大規模な戦争(第二次世界大戦中に使用された爆薬量は600万t以上)と人口爆発(100年間で世界人口が四倍)を可能にした。

ただし、技術進歩は人間側の需要無しには実現しない。

蒸気動力が産業革命の土台とされるが、産業革命家は蒸気動力以前に登場しており、英国の綿花生産は蒸気機関が普及する以前の1780年代から急成長している。

蒸気動力は需要に合致していたから選好されただけで、蒸気動力が無くても産業革命は実現していた。

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