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日本を貶めた戦後重大事件の裏側

読んだ本の感想。

菅沼光弘著。2013年7月5日 初版第1刷発行。



事実が書いてある本というより、公安調査庁調査第2部長を務めた人が書いた本として読むべきだと思った。

〇大韓航空機撃墜事件
1983年にソビエト連邦領空で大韓航空機が撃墜された事件について。事件が発生したオホーツク海は、東西冷戦の最前線であり、大韓航空機が通常の航路(千島列島の南)とは異なる航路(カムチャッカ半島)を進んでいたため、米国が大韓航空機を監視する事でソビエト連邦の防空体制情報を収集していたとする。

ソビエト連邦による撃墜である事は、日本陸上自衛隊の電波傍受情報を公開する事で証明されており、米国側の傍受能力が公開されないようにしている。

〇ゾルゲ事件
第二次世界大戦前の日本において、リヒャルト・ゾルゲ(1895年~1944年)がスパイ活動を行った事件。ゾルゲの功績で大きいのは1939年のノモンハン事件であり、ゾルゲは「日本陸軍が極東ソビエト軍が弱体であると判断している」という情報をソビエト連邦上層部に伝え、ソビエト連邦は精鋭軍を極東に集中し、日本陸軍の判断を覆す事で勝利した。

ゾルゲはコミンテルン(国際共産主義運動の国際組織)から派遣されたスパイとして取り調べられたため、軍事スパイとしては取り調べを受けず、当時の日本陸軍がどれほどソビエト連邦に浸食されていたかは未だに解明されていない。

〇国鉄三大事件
1949年の三鷹事件、下山事件、松川事件等。国鉄総裁の下山定則が殺害され、三鷹駅や松川駅で列車の脱線事故が発生した。1950年の朝鮮戦争前夜に発生し、共産党の関係者が取り調べを受ける事で日本に反共の雰囲気を醸成した。

松本清張は事件はキャノン機関の仕業と推測するが、著者は米国はそれほど単純でなく、様々な工作機関があったらしい。

〇日韓国交正常化
1965年の日韓基本条約締結による日韓国交正常化には米国の意向があったとする。

著者は韓国における軍事政権と民主政権の対立を地域格差によって説明する。朴正煕(1961年に軍事クーデターで軍政を敷くようになる:慶尚道出身)と金大中(民主化運動を行う:全羅道出身)の対立。

慶尚道は新羅、全羅道は百済。全羅道は田園が多く米の産地であるが、慶尚道は儒教が盛ん。全羅道は地主、両班階級の多い所で、軍人の多くは両班とは関係の無い人が多い。

著者は日本が朝鮮半島に関わるには米国の意向が多きとする。金丸信は北朝鮮との国交を正常化しようとして汚職で捕まった?

仮に日本が朝鮮半島に巨額の援助を行った場合、経済的に発展しても構造的には日本経済に依存する事になり、米国の国益とは合致しないらしい。

〇中国政治の本質
『毛沢東秘録』等を参考に、中国政治の本質は権力闘争とする。権力者の支配を正当化するために儒教や共産主義が必要とされる。そのため、マルクス・レーニン主義を学んでも中国政治の本質は理解出来ない?

中国は毛沢東の権威無しでは統治出来ず、その時々の政策を正当化するために改革開放理論や科学的発展論等の理屈が作り出される。

〇宗教と政治
オウム真理教にGRU(ロシア情報機関)や北朝鮮が関与していたという話。



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