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死神の精度

読んだ本の感想。

伊坂幸太郎著。2008年2月10日 第1刷。



以下、ネタバレ含む。

死神組織の調査部で勤務する「千葉」という死神の話。

調査対象となる人間を一週間かけて調査し、「可」か「見送り」かを報告する。ほとんどの場合は「可」となり対象が死ぬ事になる。千葉は音楽が好きで、彼が調査を行う期間は雨が多く、太陽を見た事が無いらしい。

調査対象は「憎悪」に関わる事が多く、個人と憎悪の対立がテーマかもしれない。

死神の精度
大手電機メーカーのコールセンターに勤務する藤木一恵の話。自分を指定するクレーマーに悩んでいるが、クレーマーの正体は音楽プロデューサーで、藤木一恵の声に魅力を感じたらしい。

「見送り」と報告され、藤木一恵の死は回避される。

死神と藤田
ヤクザの藤田(45歳)の話。粟木という対立する組織のヤクザを殺害しようと思っている。ヤクザの抗争に巻き込まれ、千葉が拉致され、藤田が助けに駆け付ける。

藤田の死は七日目であり、助けに駆け付けたのは六日目であるため、藤田は絶対に死なない。

吹雪に死神
田村聡江の話。

調査のために千葉は、田村聡江と夫の田村幹夫等と吹雪の中の山荘に閉じ込められる。夫の田村幹夫等が死亡し、犯人探しが行われる。田村夫妻は息子の和也を騙した結婚詐欺師 真由子の殺害を計画しており、毒殺するはずだったが真由子に供給された毒入りの食事を食べた千葉が死なないため、毒性を確認しようとして田村幹夫は死んでしまった。

P113:
自分の頼みごとが断られるわけがない、という確信じみたものも隠れていて、私は好ましく感じなかった

恋愛で死神
洋服店に勤務する荻原(23歳)の話。

近所に住む吉川朝美(21歳)に恋しており、彼女を付け狙うストーカーと対決して殺される。

旅路を死神
母親を刺した森岡耕介(20歳)と十和田湖に向かう話。

森岡耕介は5歳の時に誘拐され、深津という誘拐犯を憶えている。母親と深津が知り合いである事を知って逆上したらしい。千葉は、深津も誘拐された人間だった可能性を指摘する。
深津は頼りがいのある男を演じており、森岡耕介を幻滅させたくなかったために、犯人の一員を装ったのかもしれない。

P250:
理不尽な恐怖を与えられて、自分が悪いと思ったんじゃないか?だから、おまえは今も、どこかで自分を責めているのかもしれない

死神対老女
70歳くらいになった吉川朝美と再会する。

30歳で結婚するが四年目に夫が交通事故死し、長男は中学生の時に落雷で死亡し、次男とは音信不通になっている。

孫が自分に会いたがり、客として経営する理容室に訪れるというので、孫が誰なのか分からないよう、千葉に頼んで十代後半くらい(孫と同年代)の客を何人か呼び込んでもらう。

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