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深泥丘奇談

読んだ本の感想。

綾辻行人著。

映像化しないと良く分からない物語群だと思った。

架空の京都を舞台に幻想的で怪奇な話が続く。

【登場人物】
語り手:
小説家。40歳~50歳くらい。眩暈や記憶不順に悩む。

妻:
語り手の妻。南九州の猫目島出身。

石倉(一):
深泥丘病院の脳神経科の医師。左目にウグイス色の眼帯。鉄道ファン。

石倉(二):
深泥丘病院の消化器科の医師。右目にウグイス色の眼帯。

石倉(三):
深泥丘病院の歯科医師。ウグイス色のフレームの四角い眼鏡。

咲谷由伊:
看護婦。左手首に包帯を巻く。

神屋:
黒鷺署の刑事。50歳くらい。

熊井:
黒鷺署の刑事。若手。

乙骨:
Q大学奇術研究会の会員。角縁眼鏡で痩せている。

外戸:
考古学を研究する。深泥丘魔術団の一員。190㎝程度の長身。

森月夫妻:
語り手の家の向いに住む。夫は語り手と同じ大学出身で、妻の海子は語り手の妻と仲良し。

【用語】
深泥丘病院:
語り手が通院する病院。

Q大学付属病院:
真佐木教授が所属する。

如呂塚遺跡:
第二次世界大戦後(約60年前)に発見された遺跡。徒原の里を抜けた山間にある。

黒鷺川:
市の東地区を南北に流れる一級河川。

深蔭川:
黒鷺川の支流。紅叡山を源流とする。

猫目島:
南九州にあり、全世帯の半数以上が咲谷姓。

Q**ホテル:
永安神宮や池崎公園から程近い高台に建つ。語り手の家からは車で十数分の距離にある。

深泥丘奇談
2008年2月29日 初版第一刷発行。




四月下旬の話。眩暈に悩んで深泥丘病院に入院した語り手が、胃カメラで見た自分の胃に人面瘡を見る。

丘の向こう
入院から半年後の話。如呂塚線を見学に行った語り手が、昆虫めいた列車が人々を轢く場面を目撃する。

長びく雨
梅雨時の話。

二十日以上も途切れ無く雨が続くため、四十年ぶりに人間の死体をテルテル坊主のように太鼓橋に吊るす。

悪霊憑き
11月中旬の話。

水妖に憑かれた井上奈緒美(34歳)を霊能者 宝月清比古が祓う。能力に目覚める前の宝月清比古は、井上奈緒美のストーカーであり、井上奈緒美を殺害する。

サムザムシ
正月の話。

語り手が歯の治療のため、寄生虫のサムザムシを埋め込む。

開けるな
ゴールデンウィークの話。

語り手が、深泥丘病院地下にある扉の鍵を閉める。幼少期に開けたらしい。

六山の夜
八月十六日の話。

人文字山等に炎で図形を描く行事が行われる。

人文字山:人
水魚山:永
竜見山:火の左画の点を取った文字
青頭山:目型(猫目を表す)
耳山:虫
刀山:虫

数年毎に無無山にも炎で図形で描かれる。語り手は、無無山に描かれた図形を語らない。

深泥丘魔術団
秋祭りの話。

語り手は、身体をバラバラにするマジックを体験するが、仕掛けが分からない。


年明けの頃。

語り手は、人面の飛翔体が叫ぶのを目撃する。

深泥丘奇談・続
2011年3月18日 初版第一刷発行。




五月中旬の話。

語り手は、神社の鈴が一人でに鳴るのを目撃する。鈴の中に紫色の軟体動物のようなものが入っている。

コネコメガニ
11月の話。

語り手は、妻、森月夫妻と、人文字町の「かに安楽」に行き、蟹を食べる。

語り手は甲殻類が苦手で、蟹の怨念の話をするが、コネコメガニは甲殻類でないため問題無いと言われる。

狂い桜
3月中旬の話。

語り手が小学校の同窓会に出席する。

出席者達は厄除けのため、離席した人間が死んだ話をする。離席中に停電が発生したため、死んだ話をされなかった朱雀君が亡くなる。

心の闇
語り手が肝臓にある「心の闇」を摘出してもらうが、摘出された「心の闇」を食べてしまう。美味であるらしい。

ホはホラー映画のホ
夢の中で語り手は黒鷺署の刑事になっている。

ホラー映画に見立てた連続殺人事件が発生し、「十三日の金曜日」に見立ててホッケーマスクが死体近くに置いてある現場に行くが、死体が起き上がって襲い掛かって来る。

深泥丘三地蔵
8月の話。

語り手は、深泥丘三地蔵として、一つ目、二つ目、三つ目の地蔵があると聞かされる。

ソウ
語り手は黒鷺署の刑事になっている。

何かに圧し潰された女性が、「ソウ」という血文字を残す。

象に圧し潰されたらしい。

切断
『深泥丘奇談』の「悪霊憑き」から三年ほどが経過した11月。

神主 堂場正十が、体を切り刻む事件を起こす。身体を50回切り刻まなければならないという強迫観念があったとするが、50回切り刻んだのであれば死体の欠片は51個であるはずなのに50個しかない。

殺された生物が、頭と足の裏が接続した輪のような生物であった可能性。

夜蠢く
1月の話。

語り手が百足の幻覚を見る。絶滅したネコメムカデの幽霊だったのかもしれない。

ラジオ塔
夏の話。

深泥丘第二公園のラジオ塔の鉄扉から、巨大な鳥が現れる。

深泥丘奇談・続々
2016年7月31日 初版発行。



タマミフル
10月の話。

インフルエンザ薬タマミフルの副作用でおかしくなった子供達が、Q製薬所有の「タマミフルの家」に隔離されているという噂。

忘却と追憶
5月の話。

白蟹神社の祭りに参加した語り手は、祭りの儀式に「忘却の面」を被って忌まわしい事を忘れさせる儀式がある事を知り、自分も「忘却の仮面」を被ったのかと悩む。

深泥丘病院で、「追憶の面」を渡されるが、語り手は面を被らない。

減らない謎
10月の話。

痩身に挑戦するも体重が増える語り手が、自分の寝姿をビデオ撮影すると、何者かに糸を伝わらせて超カロリーの液体を飲まされている動画が記録されていた。

「タマミフルの家」にいる子供の仕業かもしれない。

死後の夢
3月の話。

語り手が「死語の世界」に迷い込む。昔日の流行語が話されている。深泥丘病院屋上にあるペントハウス内に隠されていた自分の著作を見て帰還する。

カンヅメ奇談
小説を書くためにホテルに籠っている語り手が、昔、大叔父に連れて行かれたQ**ホテルに迷い込む。

海鳴り
2月の話。

語り手が「猫目島」と題されたビデオテープを観る。海岸で語り手が、咲谷看護師に呼び掛ける場面が記録されている。

夜泳ぐ
語り手が、Q**ホテルのフィットネスクラブ(両棲類)という会員専用プールで泳ぐ話。

石倉医師に似た男が、ウグイス色のコンタクトレンズを装着して接客している。

語り手が、停電中に泳いでいると何かに触られる。

猫密室
語り手が小説のアイデアを考える。

猫で足の踏み場も無い部屋での殺人等。人々が猫に気を取られている隙に内側から鍵をかけて密室にするらしい。

ねこしずめ
8月の話。

語り手が、猫が柱のように集合した猫柱を見る。

死んだ猫の怨念を鎮める猫鎮めと関係している?

『深泥丘奇談』の「顔」から既に9年が経過しているらしい。

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