何様ですか?

読んだ本の感想。

枝松蛍著。2016年7月20日 第1刷発行。



以下、ネタバレ含む。

後味が悪かった。

現実に登場するであろう人物を元ネタに渡瀬幹夫(ワタミ創業者がモデルらしい)が理事長、小松節夫が校長を務める錬成館高等学校を舞台に悲惨で汚い事件が発生する。

平林美和(孤立していて他人に批判的)と倉持穂乃果(生徒会長)の二人を比較し、その二人をつなぐ遠藤安子との会話で物語は進行していく。

物語の山場は以下の二つ。

①星村しおり講演会
小説家の星村しおりが錬成館高等学校に講演にやってくる。30歳でありながら少女趣味な服装や、自分が好かれた事を自慢する俗物的な講演に、平林美和等が、星村しおりの醜い容姿と美しい物語の不似合いを批判する。

後に星村しおりは自殺したらしい。

②文化祭
平林美和が文化祭のミスコンテストに出場する。自己陶酔的な星村しおりを批判していた平林美和だったが、自分が表現する側に回ると、喪服を着て自作の詩の朗読をする等の自己陶酔的な演出になる。

そして、ラストの水着審査で優勝するものの、倉持穂乃果に下剤を飲まされ、衆人環視の中で脱糞し、その様子をインターネットで公開されてしまう。

遠藤安子が平林美和に渡したアルカロイド系毒物はただの水だった。

*****************

他者嫌悪は自己嫌悪に結び付くという話なんだと思う。何かを主張したり、表現する事は、他人に批判され、批判する者より下位に位置するという事で、何も表現しない者が最も強い事になってしまう。

仮に物語が進んでいけば、倉持穂乃果が衆人環視の中で恥をさらし、その後は遠藤安子の番なのだろう。

*****************

amazonのレビューで指摘されていて気付いた。

文化祭で平林美和が朗読した詩の各行の最初の文字を繋げると以下のようになる。

「ヒラバヤシミワハダマサレテイル クロマクハクラモチホノカ」

「平林美和は騙されている。黒幕は倉持穂乃果」

平林美和の詩は、6年ほど前に義父に殴り殺された弟ユウちゃんの囁きを書き綴ったものらしいので、ユウちゃんの幽霊は実在する事になる。

どうして暗号文で示唆する必要があったの?

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