ただ、それだけでよかったんです

読んだ本の感想。

松村涼哉著。2016年2月10日 初版発行。



以下、ネタバレ含む。

大学三年生の岸谷香苗が、七歳下の弟 岸谷昌也が自殺した理由を調査する。

事の発端は、インターネット上に久瀬川第二中学校にイジメがあるという投稿があった事で、スクールカースト最下位のはずの菅原拓という生徒が、スクールカースト上位の四名(岸谷昌也、二宮俊介、渡部浩二、小室隆義)のクラスメイトを支配し、凄惨なイジメを行っていたというもの。

菅原拓は、イジメを行っていたという事で、モンスターペアレントである岸谷昌也の母 明音の猛抗議により、久瀬川第二中学校の全クラスを土下座して周り、その後も隔離されていたが、岸谷昌也は自殺してしまう。

菅原拓の語る真実は、イジメを受けていたのは菅原拓の方で、革命を起こすために、イジメをしているのは自分であると偽装したもの。世間的にはイジメをする方が悪であるが、クラス内ではイジメをする方が偉い。

岸谷昌也達は、大騒ぎになっているので、本当は自分達が加害者側だと白状する事が出来なかった。

菅原拓が土下座して惨めな姿を晒すほど、惨めな人間にイジメを受けた四人の評価と自尊心が傷つく。家族からの嫌がらせと、スクールカースト最下位にイジメを受けたと同情され、蔑まれ、自らが最下位になった事が岸谷昌也の自殺の原因だった。

岸谷香苗は、優秀な弟を妬んで体操服を切り裂く等の嫌がらせを弟に行い続けていた事(岸谷昌也にイジメをさせた一因)を菅原拓に指摘され、また、岸谷明音は息子が加害者であった事を告げられて自我崩壊する。

菅原拓は、自らが生徒のストレスの元凶と考える久瀬川第二中学校の人間力テスト(周囲の人間から査定される)を止めさせるべく、藤本校長と対峙し、彼がインターネット上の自分の友達ソーさんである事を知る。

人間力下位の生徒をケアしていたらしい。

菅原拓は、岸谷昌也と本当の友達になりたいだけだったが、願いは叶わなかった。

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