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乱歩城

読んだ本の感想。

黒史郎著。2017年7月20日 初版1刷発行。



屋根裏にも散歩者
造船会社社長の子息 コバヤシは、中学生ながら父親から椋鹿館での一人暮らしを認められ、やがて椋鹿館の住人達を屋根裏から観察するのが趣味になる。

80代の老婆:
部屋の中では人形の赤子に歌を聞かせている。

20歳ほどの肥った女:
覗き込みたくなる引力がある。

男子大学生:
部屋の中では、手首に包丁を当てたまま佇んでいる。

高校教師:
部屋の中では、女装している。

上記の変態達は、変態探偵 明智傷の助手達で、死んだふりをしてコバヤシを揶揄う。コバヤシは、親の破産によって明智傷に売られ、≪屋根裏≫という名で明智の助手をする事になる。

人間椅子の国
人間を椅子のようにして座るプレイをするクラブ ヘクトールで起った事件。

椅子役の男性が、圧死していた。≪パノラマ島≫(80代の老婆)が事件を推理すると、会員達から完全に椅子としては扱われない事を嘆いた椅子役が、明智傷に座られる事を願うが聞き届けられず、仲間の椅子達に座られる事で介錯されたとする。

白昼夢の嫐
≪白昼夢≫(高校教師)の話。

妄想の中で妻 菊子と結婚し、妄想で桜子、香という二人の子を授かり、妄想の中で家族を殺す。

女装するのは、妻や娘の人格を呼び覚ます手段らしい。

明智傷も、妄想の中の殺人までは解決出来ない。

鏡地獄の迷館
天圀照硝子工業代表取締役 切吉駕門からの依頼で、妻の緑子と使用人の蓑田が消えたと言う。

切吉駕門は、極度の人見知りで鏡越しでなければ人と接する事が出来ず、緑子とも結婚後20年は接していないと言うが、緑子も蓑田も実在しない妄想だった。

最終的には、切吉駕門が鏡の世界にむけて消失したような終わり方。

異の虫
明智傷が、椋鹿館に変態が入り易そうな筒状の穴をもうけ、入って来た変態を飼って遊ぶ話。

最初に穴に嵌ったK高校の教師は、狭い穴の中で身動きが取れず、≪芋虫≫と名付けられるが、明智傷の供する食事を最低限しか食べないで、ダイエットに成功し、穴から逃れる事に成功する。

その後、コバヤシが穴の様子を見に行くと、次の変態が穴に嵌って身動きが取れないでいた。

うつつなしの恋
≪人でなし≫(大学生:六田六介)の話。

昔から性欲が強く、情欲の対象としないよう幼い日に母を殺害するが、それでも性欲を抑えられず、やがて人形を性の対象とするようになる。

コバヤシの姿を気に入ったようで、コバヤシの型から人形を作製し、愛情の対象とする。

喋らないコバヤシ人形に不満を持つ≪人でなし≫のため、コバヤシは屋根裏から人形の振りをして≪人でなし≫に話しかける。

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