未来思考

読んだ本の感想。

神永正博著。2010年2月28日 第一刷発行。



この本が東日本大震災の1年前に出版されている事が興味深い。

2004年頃に「首都圏直下型地震が30年以内に70%の確率で起る」という報道があり、宮城の大学に転職する著者が羨ましがられる逸話がある。東日本大震災を経験した著者はどのような意見なんだろう?

<少子化と結婚>
日本は北海道で出産率が低く(1.2以下)、九州・沖縄地方が高い(1.5以上)。三世代同居率や経済等からはその理由を推察出来ない。

現在の少子化の背景にあるのは乳児死亡率低下で、大正時代の出産は4%の母親が死亡(現代は0.4%~0.5%程度)し、1000人中160人~170人が1歳未満で死んだ(現代は1000人中2人~3人)。

欧州では18世紀から緩やかに乳児死亡率が低下したが、日本では100年足らずで最低水準まで乳児死亡率が低下したため、影響が大きい。

平均初婚年齢の上昇の影響もある。(1987年時点で男:28.3歳、女:25.3歳だったのが、2005年時点で男:29.1歳、女:27.4歳)。月単位の平均受胎確率は20歳~30歳の女性で20%以上だが、20代後半から下降し、50歳でほぼ0%になる。

月単位の受胎確率が20%とすると、一年間で子供が出来ない確率は約6.9%で、受胎確率が15%とすると14.2%、10%の場合は28.2%になる。

<都市について>
地域で最も栄えている場所に人は集まる。

宮城、東京、愛知、滋賀、兵庫、福岡等の人口が1995年~2000年までの人口推移情報で増加している。2008年に内閣府が発表した主成分分析では、人口・資本の規模によって人口集中を44%説明出来る。

ストロー効果:
大都市と地方の間に交通網を整備すると、仕事や消費が大都市に吸い上げられる。

<労働について>
日本の労働人口は1998年に6793万人でピークに達し、2008年に約143万人減少したが、失業率は下がらない。非正規雇用は1970年代から増加しており、正規雇用と非正規雇用の間で行き来があり、正規雇用の人数が保たれる一方で、非正規雇用の数が増加している。

著者は技術進歩による所得格差拡大を指摘している。定型業務がITに置き換わった結果、中間的な仕事が減る。

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