アイルランドの薔薇

読んだ本の感想。

石持浅海著。2002年4月20日 初版1刷発行。



以下、ネタバレ含む。

1997年にアイルランドで発生した殺人事件が主題。

アイルランド過激派NCF(北アイルランドカトリック系武装勢力)の副議長ダグラス・マクマホン(ダグ)がレイクサイドで殺害される。ダグは、1994年に民間テロによって和平を壊した過去があり、近日中に事故を装って殺されるはずだった。

レイクサイドに宿泊した人々は、警察の介入を厭うアイルランド過激派により、自分達で犯人を見付け出さなくてはならなくなる。

【登場人物】
黒川富士雄(フジ):
日本人科学者。探偵役。

ダグラス・マクマホン(ダグ):
NCF副議長。小物だが情報収集力が高い。1994年にユニオニスト(北アイルランドを英国内に留めておきたい勢力)議員と偽って、民間人を殺傷するテロを起こさせ、和平を壊した。レイクサイドで1997年に殺される。

ジェラルド・オライリー(ジェリー):
アイルランド人科学者。フジの同僚。

ウィリアム・ウォレス(ビル):
アイルランド人会計士と言っているが、本当は1994年のテロで家族を殺された男。復讐のためにダグを殺害するはずだった。

アリシア・ヴィッツパトリック(アリス):
米国人大学生。祖父がアイルランド移民。20歳。

キャサリン・ミラー(ケイト):
米国人大学生という事になっているが、本当は事故を装って標的を殺害する殺し屋「ブッシュミルズ」。近日中に事故を装ってダグを暗殺するはずだった。

メアリー・クラーク:
レイクサイドの女主人。1994年にダグに騙されて民間テロを起こし、自殺に見せかけて殺されたスティーブンの妻。

ケネス・オドノバン(ケン):
オーストラリア人の花屋となっているが、アイルランド過激派NCF指導者マイケル・ライアン(ミッキー)の変装した姿。45歳。変装した理由は、新たなテロを起こそうとするダグが、前回のテロの背景を知っているメアリー・クラークを殺害するのを防ぐためだったらしい(他の人間にそれを話すとダグを殺す可能性があるため自分が変装したらしい)。

トーマス・オニール(トム):
NCF参謀長。32歳。レイクサイドにダグと宿泊し、事故に見せ掛けて殺されるまで保護するはずだったが、予定が狂い、犯人探しをする。

デイビッド・オサリバン(デイブ):
NCF兵士。スティーブンの敵討ちのため、ダグを殺し、死体をメアリー・クラークに見せる。メアリー・クラークがデイブを庇おうと、事故に見せ掛けたため、犯行が曖昧になる。事件後、メアリー・クラークと結婚したらしい。

フレデリック・マコーリー:
レイクサイドのコック。ケイト(ブッシュミルズ)がトムと殺し屋として会話している場面を目撃したため、事故を装って殺される。

P99~P100:
フジの心はブラックボックスで、我々は彼の行動や反応は見られるけれど、彼の心の中はわからない

P142:
イェイツは詩の中で、アイルランドの自由を『薔薇の木』と表現しているの。彼は詩の中でパトリック・ピアスに『我々自身の赤い血しかないんだ。健全な薔薇の木を育てるのは』と言わせている

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