まっすぐ進め

読んだ本の感想。

石持浅海著。2009年5月28日 第一刷発行。



2008年頃の話らしい。

ふたつの時計
川端直幸(27歳)が高野秋(26歳)に恋をする。高野秋は、左腕に赤と黒の二つの時計をしており、黒い時計が五年前の日付を表示している事から、2003年に後悔を伴う選択があったと思い至り、川端直幸は高野秋を支える事にする。

P31:
幸せに向かってまっすぐ進めっている、直球勝負の名前です

ワイン合戦
川端直幸・高野秋が、友人の黒岩正一、太田千草と飲み会をする。

別席の30代前半のカップルが、同じ種類のワインボトルを二本注文し、それぞれが自分のワインボトルからしかワインを飲まない理由を推理する。

川端直幸は、二人が不倫関係にあると推察し、飲みかけのワインボトルをお土産に持ち帰るという格好悪い事を敢えてする事で、不倫を家族に向けて誤魔化す意図を推察する。

P105:
ハウスブランドのワインは、家族に対する恰好のカムフラージュなんだ。浮気している人間が、浮気相手と普通の居酒屋に入って、しかもおいしくないワインを持ち帰ったりしないという意識が、家族に働く

いるべき場所
川端直幸・高野秋が、ショッピングモールで迷子の三歳児みさきと出会う。みさきは持っているリュックに一千万円の現金を入れており、犯罪の可能性を考える。

子供のリュックサックに大量の現金が入っている事に気付いた人間が奪い取ろうとするが、リュックサックのバックルは接着剤で固めてあり簡単には背中から外れない。顔を見られた犯人は幼児を殺す事を思い付く。

みさきの両親は心中しており、娘を自分の代りに殺してもらおうと思った可能性。

P172:
この場にいない人間の考えを、代わって伝える預言者。その言葉が聞き手にとって都合の悪いものならば、予言者が責められることになる。預言者という存在の宿命だ

晴れた日の傘
黒岩正一(28歳)と太田千草(25歳)が結婚する事になる。10年前に死んだ太田千草の父親が、亡くなる前に太田千草の結婚相手に渡すよう遺した傘の理由を考える。

傘は護る事の象徴で、娘を護って欲しいという意図らしい。

まっすぐ進め
高野秋の2003年の話。

双子の妹 紅葉が誕生日に両親(浩一 52歳、紀美子 50歳)に毒をもって、自らも服毒自殺した。東京で就職が決まった姉と自分を比較して、東北の大学院に就職する自分の進路に悩んでおり、自分を産んだ両親も殺害したらしい。

高野秋は誕生日に帰省しなかった事を悩んでいるが、そもそも紅葉は両親と自分のみを殺害対象にしていたため、他の選択肢は無かったと告げる。

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