三階に止まる

読んだ本の感想。

石持浅海著。2013年7月20日 初版印刷。



宙の鳥籠
30歳?になった泊と志穂の二人が、観覧車の中で、8年前(大学三回生の冬)にあった共通の友人 高井の死について話し合う。高井と浮気していた研究室の先輩に、志穂が高井のバイト先を知らせ、高井の口からはっきりと先輩を拒絶させようとしたところ、先輩が高井を殺してしまう。

転校
全寮制エリート養成校の秘密。三澤は、転校した同級生 津田の部屋に血がついたノートがあった事から、優秀者の脳を食べさせる事で、他の多くの生徒の知能を向上させていた事を知り、学校を去る。
15年後、三澤は天文学者となるが、自分が密かに優秀な脳を食べさせられる事で支援を受けていた可能性に思い至る。

壁の穴
学級委員長の沢野が、体育倉庫の片隅で殺される。近くには女子更衣室に通じる穴があり、覗き行為が疑われるが、友人の魚住は穴の位置が低過ぎる事や、女子更衣室内のロッカーの位置を知らなければ穴を開けられない事、穴に木屑が残っていて覗きに使用出来ない事から、女生徒が沢野に恥をかかせるために覗き穴付近で沢野を気絶させようとしたが、誤って殺害した可能性を指摘する。

院長室 EDS 緊急推理解決院
警察に対応出来ない事件を扱う名探偵が集うEDSでの話。

2004年が舞台。南井七瀬(27歳)が、一年前に父 南井義臣が助手のマルズキ・マクムーンと殺し合って死んだ事件について父の名誉を回復する。

東南アジア系イスラム教徒 タンジュンが毒ガスによるテロを日本で起こそうとしたところ失敗し、EDSに運び込まれる。マルズキ・マクムーンもイスラム教徒であり、テロリストを庇い、テロ実行を幇助するために女性推理科や動物推理科等の専門外の分野の探偵師を呼び時間稼ぎをした。

南井義臣にテロ幇助を指摘されたために襲い掛かり、双方が死ぬ。

ご自由にお使い下さい
大分薬科大学の学生 安田が研究室から青酸カリを持ち出して自殺し、チャック付きのビニールに小分けして卒業生に送付した事件。

青酸カリを隠匿している可能性がある卒業生4000人が疑われるが、名乗り出た相川が実は青酸カリを全て持っており、警察を混乱させるために僅かな量をビニール袋に入れ、届け出る事で捜査から逃れようとした。

心中少女
インターネットで知り合った「アッシャー」と「ろおれんぞ」がともに自殺を行おうとするが、予定していた場所に死体がある。真冬に人里離れた場所に置き去りにし、体を温めるために呑んだワインに毒が仕込んであったとする。

黒い方程式
夫の開発した強力なペスト菌の入ったスプレーを殺虫剤と間違えて噴霧した主婦の話。強力ペスト菌は空気中では一時間しか生きられないため、夫は妻をトイレに閉じ込めて難を逃れようとするが、一時間が経過して出てきた妻にペスト菌入りスプレーを浴びせかけられ、他の人間への感染を防ぐため、二人で家に死ぬまで閉じ籠る事にする。

P243:
ペスト菌は、方程式だ。黒死病という名の、黒い方程式。方程式に悪意はない。ただ与えられた数値を処理するだけ。区別もしない。偶数と奇数とで、ルールを変えたりするわけではないのだ

三階に止まる
七階建てのマンションに住む藤井夫婦の話。

マンションのエレベーターが必ず三階で止まる件について、会社の同期 小泉と考える。悪意が三階に集まっていると推察し、三階で「君たちの正体はわかった」と語ると、三階の住人 道守(連続幼女殺人事件の犯人だった)が死ぬ。

超常的存在が人間を媒介に悪意を三階に集め、連続幼女殺人事件の犯人を退治しようとしたらしい。

エレベーターは三階に止まらなくなるが、しばらくして四階に止まるようになる。四階の居住者に悪人がいると推測される。

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