ぼくは愛を証明しようと思う。

読んだ本の感想。

藤沢数希著。2015年6月30日 第一刷発行。



弁理士の渡辺正樹(26歳~28歳?)がファンドマネージャーの永沢圭一(30代半ば)にナンパ技術を教えられる話。

女性に好かれる行動を実践していると、素の自分がどこにもいなくなっていく。作者自身が話の落としどころが見えなくなったようで、終盤になって主人公がセクハラで訴えられて職を失い、一人の女を愛する事を学びたいと言い出して終わる。

モテ = ヒットレシオ × 試行回数

大勢の異性と出会い試行回数を増やし、確率を向上させる事でセックスする事を目指す。

〇非モテコミット
一人の異性に必死にアプローチする事で好かれようとする。気持ち悪がられるか搾取される。フレンドシップ戦略として、親切にして友達になろうとする方法は友達としてカテゴライズされてしまうため、有効でないとする。

女は自分を一途に愛する男より、他の女が身を委ねる品質が証明された男を勝ち取りたいと思っている。モテスパイラル現象として、人間以外の動物でも、他の女に好かれている男が好かれる。だから一途な態度でなく、自分は女にモテモテという顔をした方が好かれる。

〇恋愛工学
統計的アプローチとして、多くの異性を誘う。スタティスティカル・アービトラージ戦略として、多くの女に同時にアプローチするため、街コンやクラブ等で女性をナンパし、確率の高い相手と同時並行的に付き合う。

ACSモデルとして、以下の段階を踏む。

①A(Attraction)
相手を魅了する。性的無関心を装い、適度にディスって(蔑む)舐められないようにして、自分の魅力に気付かせる。所要時間は10分~30分。

②C(Comfort-Buildig)
信頼関係を作り上げる。連絡先を交換する前後で始まる。ラポール(信頼関係)の形成。Aを経ずにCに移行すると友人になる。

③S(Seduction)
性的誘惑。Cから時間的には連続するが、空間は密室に変える。相手に自由に動ける空間や考える時間を与えない。

以下の技術。

①イエスセット
相手が「イエス」と答える質問を多くし、自然と「イエス」と言える肯定的雰囲気を形成する。イエスの慣性の法則として、イエスを言い続けると自然に信頼関係が形成される。

②ディス
笑える範囲で相手を馬鹿にし、恋愛対象として興味が無いように振る舞う。

③ルーティーン
会話を弾ませる時に繰り返し使う台本。初対面の人に話しかける台本はオープナーと呼ぶ。

④タイムコンストレイントメソッド(時間制限法)
話しかける前に、「用事があって20分しかない」等と言って、相手にしつこく付き纏う不安を取り除く。忙しさを演出すると、自分を重要人物と錯覚させる事が出来る。

⑤ダブルバインド
「今度、○○で会いたい。いいよね?駄目だったらお茶か夕食でもいいけど、どうする?」⇒最初の誘いを断っても、デートする事になる。どう回答してもまた会う事にしかならない問い。

⑥ペーシング・ミラーリング・バックトラック
相手の話す速度に自分の話す速度を合わせ、話の中身も相手の関心がある事に合わせる。ミラーリングでは仕草等の身体的動作も相手を真似て同期させていく。バックトラックは鸚鵡返しの事で、相手が言った事を繰り返す。

⑦ボーイフレンドクラッシャー
彼氏以外の過去につきあった男を思い浮かべさせる事により、今の彼氏を裏切るシミュレーションをさせ、浮気の罪悪感を緩和する。今の彼氏への不満も思い出させておく。昔の男とは別れてしまったので、今の彼氏への愛情も一時的と思わせる。

⑧フレーム
自分は選ぶ立場にあるという心理的枠組みを自分の中にセットし、相手も同じような枠組みを持つよう誘導し、自分がテストを課す側になる。

⑨動学的相対価値モデル
堂々と振舞い、上位階層との交流を見せつけ、相手を蔑む事で相手の価値を下げ、自分の価値を相対的に向上させる。

P227~P228:
彼氏に対して一途であることと、昨夜クラブで出会ったばかりの僕とセックスしたことは、彼女の心の中では、おそらく何の矛盾も生じていない。このころになると、僕は女の人が言うことと実際の行動とが、いかに矛盾しているかということを理解しはじめた。問題なのは、彩夏は特殊な女というわけではなく、ほとんどの女が、言うこととやることがてんでんバラバラで、彼女たち自身、その言行不一致に気がついてもいないということだった

P238:
人間の脳は、否定形の文章を本質的には理解できない。たとえば、いまから黄色を想像しないでください、と言っても脳の中に黄色のイメージが強く浮き上がる。セックスしない、というのは女に強くセックスの快楽をイメージさせると同時に、偽りの安心感まで与える

P240:
女はやさしい男も、誠実な男も求めちゃいない。驚くことに、イケメンや金持ちといったこともさほど重要な要素ではなかった。女は、単に他の女とセックスできている男が好きなのだ

P296:
自分の恋人がいかに素晴らしいかをとうとうとしゃべることはよくあることだ。その場合は、ほとんど例外なく、ふたりの関係にまるで満足していないことを意味していた
(中略)
恋人がいるということをしっかりと伝えたのに、それでも迫られてセックスしてしまったのなら、もはや私の責任ではない。相手の男が強引に誘惑してきたので、貞操観念がしっかりした身持ちのいい私でもそうならざるをえなかった、わたしは決して尻軽女ではない、という言い訳を心の中に用意しておきたいのだ

P314:
女を家やホテルに誘うときは、適切な言い訳を用意してやる必要がある
(中略)
女はセックスの責任から逃れられる。最初のセックスは、あくまで交通事故のようなアクシデントとして起こらなければいけない

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