地政学とは何か

読んだ本の感想。

クラウス・ドッズ著。2012年10月29日 初版第一刷発行。



以下は、近年になって地政学が注目される理由?

①米国は衰えから選択的関与路線を選択すると予想
②人工衛星写真による地球表面の把握の容易化
③紛争のグローバル化
④核兵器の脅威や無人兵器の普及

地政学は地図や図表、写真を多用する事で、視覚的な世界観を提示し、多くの人間が世界環境を理解するガイドになり得る。例えば、「鉄のカーテン」という用語は、場所を特定し、単純な世界モデルを構築する。

さらに、地理を利用したレッテルを貼る事で、大衆を扇動する概念ともなり得る。

<地政学の原点>
地政学は1899年にスウェーデンの政治学者ルドルフ・チェレンに命名されて以来、国家を形作るうえでの領土と資源を重視する見方と受けとめられてきた。

それまでの国家間の対立を分析する方法論が法律を過度に重視しているとして、地理を重視した。当時の帝国主義諸国は新領土獲得に邁進し、保護貿易主義が台頭し、地理学が確立した事が地政学登場の背景である(外国からの侵略を仮想する侵略小説は1870年代~1914年に流行)。

地理学者リチャード・イーデス・ハリソンは、北極上空を俯瞰した地図を提示し、飛行時間で距離を測る新しい思考法を提示した(北極を米国とソヴィエト連邦の間にある地政学的障壁と見做す思想)。

〇地政学的構造
国家が領土と人、物、金の流れを管理し、外国との境界線を確立する方法を説明する際に用いられる。国家は国としての自己同一性や国家目標を明確化するために地政学的理論を映像を用いて可視化する。

人々の日常は、国旗や通貨、全国ニュースや、国民の祝日、「父なる大地」等の民族的自己同一性を鼓舞する概念に満ちている。

国土は国としての自己イメージを構築するために安定したプラットフォームになり得る。例えば英国の場合、「米国と欧州の架け橋」、「北欧州の地域大国」というイメージを地理と結び付けて国民にアピールする。

地理は歴史と結び付いて「国民の物語」を創り出すが、それは移民コミュニティが乱立する状態や、グローバルに各地が相互連携する複雑と相性が悪い。

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