アスペルガー症候群及びその周辺の子どもたち

読んだ本の感想。

尾崎洋一郎 他著。2005年5月10日 初版発行。



正常範囲の子供から障碍児までは連続した存在で、ここからが異常であると線引きする事は出来ない。

〇意思疎通
言葉が沢山出る事と意思疎通が出来る事は別の問題で、相手の状況を考えたり、場の雰囲気を感じたり、相手がどのように感じるのかを察する力が弱いと意思疎通が困難になる(表情、身振り、手振りの読み取り)。

〇社会性
一般に共有される「常識」を持たないと、社会のルールを守るという社会性が欠如した状態になる。

〇限定された興味
注意が一部に限定されると、時と場合に応じた対応が出来なくなる。

自閉症児における想像力の欠如とは、「推し量る事」であり、過去の経験を組み合わせて新しい心象を作る事は可能。

<自閉症の世界>
自閉者は、周囲の情報に意味を持たせる事が困難であるため、先の見通しを立てたり、周囲で起っている事を理解する事が難しい場合がある。

〇視覚的理解
見えない音声よりも、視覚的情報に安心感である。言葉で物事を考えるよりも映像で考える方が容易。以下は、視覚的に説明出来ない概念の例。

①抽象
正直、親切、協力、幸福等。

②時間
時刻を読めても、時間に流れがあり、始まりと終わりがある事を理解困難。

③空間
空間に境目が無く、教室も廊下も同じに感じられる。それぞれの空間に意味付けがなされ性格が異なる事が分からず、時間によって空間の性格が変更される事も理解困難。

④感情
悲しみ、怒り、悪意等。

そのため、具体性があり、歴史年号のように常に一定である事を記憶し易い。規則性の無いものに意味を齎すのは想像力であるが、想像力が弱いと限定された範囲に興味が集中する。

<自閉症者の会話>
以下の特徴。

①一部に反応する
会話の一部分に囚われ、文脈理解が難しい。例えば、自閉症児に公園の絵を見せて、「これは何の絵か?」と尋ねると、ブランコ、滑り台等の固有物を答える場合がある。

②理路整然
曖昧が分かり難いため、理屈っぽく聞こえる。

周囲で発生している事が理解出来ないと、そこから脱け出す見通しも無いため混乱する。

そのため、自閉症者との会話においては、早目に変化の予告を行い、一度に提示する情報を少なく、要点だけを伝えるようにする。曖昧な言い方でなく断定する。また、同じ話を繰り返す時は不安感が強い場合がある。

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