自閉症・アスペルガー症候群とこだわり行動への対処法

読んだ本の感想。

白石雅一著。2008年12月16日 第1刷発行。



以下は、生活と拘り行動把握のためのレーダーチャートの項目。

①拘り
拘り行動全体の強さを、「激しく強い、強い、時々、無い」で評定する。

②拡大性
拘り行動が一つの事物だけに集中せずに拡大してく頻度。

③他に楽しみが無い
拘り行動だけが楽しみである度合い。

④知的遅れ
知的レベルが低い場合、発達全体を底上げする必要がある?

⑤やりとりが出来ない
⑥困り度

以下は、個別の拘り行動を分析するための6項目。

①強さ
②頻度
③継続期間
最近始まった行動ならば変更は比較的容易。

④マンネリ度
自分の拘り行動に飽きている場合がある。

⑤持続期間
⑥変更が利かない

自閉症者の多くが表す拘りには、①変えない、②始めない、③止めないという三つの特徴がある。始めないとは、新しい状況を拒む事であり、過去を延々と繰り返す。

変わらなければ安心と思い込んでいるので、変えないための行動を起こす。

〇常同行動
本人が作り出した感覚的刺激を自分に向けて繰り返し与える。

〇儀式行動
何かの目的を遂行する過程で、必ず一定の行為が生起される。

拘りは放置していると増殖し、思考パターンをも規定していく。放置・放任していると、周囲の変化に対して過敏になって怯え続ける状況にもなる。

自閉症者の拘りには同一性を保ち続けたい欲求があり、情緒の制御を調整する事が大切。

<乳幼児>
乳幼児の自閉症者の場合、離乳食を与える頃から拘りの片鱗が見え始め、著しい好き嫌いを示す。母乳よりも複雑な味を持つ刺激によって情報量が増えた事による。

叱って食べさせるのでなく、味加減を変えて、少しでも乳児が食べれば褒めて、食べた味加減の離乳食を提供するよう心掛ける。生後八か月頃には、「自分で食べたい」という挑戦が見られ、手掴みで食べようとするため、叱るのでなく子を誘い提案して様子を見る。興奮状態を冷ます事が大切。最後の一口だけはスプーンを使用して介護者が食べさせる等、限定された条件を作り拡大していく。

<児童期:6歳~12歳>
児童になると幼児期に顕在化した拘りが継続し、問題化する。弱者への攻撃的拘りが生じ易く、学級外の視線に触れないと、拘り行動が当たり前になる危険性がある。

<青年期:12歳~24歳>
これまでの人間関係が拘りに反映されるようになり、ファンタジー世界と現実世界が調整されていく。周囲から認められない場合は精神不安が高まる。

<成人期>
定着や代替の時期。この頃までに拘りを趣味だけに留めるレベルに自覚する必要がある。

拘りを受け止めた上で、丁寧に言い聞かせ、安心させて他の手段を提示する。新規を提案する場合は、視覚化された形式で提示し、それが当然になったところで使用を勧誘する。

変化に対応するために、食べ物の形を変える等で変化に慣れさせる事も重要で、それらが積み重なる事でメンタルリハーサルになり、日常の些細な変化にもパニックになり難くなる。

定型に拘る気持ちを利用し、最初に完成図を示して、パズルの表面の絵を完成させるような課題設定も可能。代替という戦略もあり、自閉症児が水の遊びに拘る場合、風呂場清掃や米研ぎ等の日常生活に置き換える。

拘りには自閉症者の強い意思が込められており、大きなエネルギーを伴うが故に、自閉症者を見て、待ち、我慢させる事も出来る。それを上手く調整すれば、自閉症者を管理する事も可能になる?

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