誰かが足りない

読んだ本の感想。

宮下奈都著。2011年10月23日 第1刷発行。



小さなレストラン ハライに集う人々の話。皆、10月31日に予約を入れるようだ。

予約1
コンビニに就職して四年目の原田の話。彼女だった未果子は同級生と結婚し、新卒で就職するはずだった会社は倒産し、田舎には帰らない。それでも原田に敗北感は無い。

P15:
社会の大本になっている仕組みを理解しなければならないと思った。そうしなければ負け続ける

予約2
周囲から痴呆を心配される老婦人の物語。亡夫がハライのコンソメスープと自分のスープを比較するために、ハライには行かなかったが、ハライに予約を入れる。夫が亡くなった事は忘れているようだ。

予約3
30歳近い笠原久美が、幼馴染の楠木義春と再会し、ハライに一緒に行く事にする。笠原は仕事が忙しく、楠木は不良になっていたらしい。

予約4
三年前に母が死に、引き籠りになった20歳くらいの男性の話。ビデオカメラを撮影しながらでないと他人と関われなくなっている。妹と、その友人の篠原とハライに行く。篠原はいじめられて髪の毛をバリカンで剃られ、鬘を被っている。

P92:
ビデオを覗いていれば、現実から離れていられる

予約5
ブッフェレストランでオムレツ係をする男の話。働きながら劇団員をする女性と出会い、彼女が眠るために自室を貸す約束する。二人はハライに行くらしい。

予約6
他人の失敗が匂いで分かる小泉留香(23歳)の話。偶然見かけた水野史樹に話しかけ、心ならずも菊を枯らした失敗を癒したらしい。水野史樹の彼女の佐伯くるみは、失踪した叔父の娘である事が分かる。三人でハライで食事をする。

P174:
足りない誰かを待つことができるから。満たされる日を夢見ることができる

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