殺人鬼狩り

読んだ本の感想。

二宮敦人著。2016年2月29日初版発行。



うーん?

サイコパス同士の殺し合いを書こうとしたのかな?

【あらすじ】
東京から1000㎞離れた羊頭諸島の羊頭島の刑務所から、サイコパス(変態と表現した方が正確)達が脱獄する。台風で本土からの応援が来ないため、羊尾島の警官達と応援のサイコパスが脱走したサイコパス達を殺していく。

【登場人物】
高宮晴樹:
主人公。新人の警察官。

園田ユカ(真紅の妖精):
大学二年生。猟奇犯罪対策室部長 姉小路慎太郎の義娘。過去に13人を殺害しており、脱走した変態達を殺害するために羊頭島に出向く。

伊藤裕子(血のナイチンゲール):
脱走した変態。自らが傷付けた人間を看護する。高宮晴樹を刺そうとして園田ユカに殺される。

高橋光太郎(ごはん男):
31歳。序列に拘り、自分より下だと思った人間を殺す。自分が子供の時に受けたいじめをヒントに、殺害した相手の身体の穴に米を詰める事で、遺族が米を食べる度に死体を思い出すようにする。

川口晴美(膣幼女):
同衾した男を殺す。羊頭島に派遣された警官 藤井猛にセックス勝負を挑み、膣と肛門の両方に刃物を仕込んで殺害するが、自らも銃殺される。

山本克己(真面目バンド):
43歳。元傭兵で自らを臭いと言った人間を絞殺する。自分を臭いと言った友人を殺した事で、他の人間も殺されなくてはいけないというルールを自らの中に作ったらしい。

霧島朔也(人形解体屋):
人体解剖を好む。脱獄の首謀者で、相打ち覚悟の高宮晴樹に銃で撃たれ、自らを解剖して死ぬ。

******************

セックス勝負とか体臭を嗅がせるとか、殺し合いの最中に呑気な印象。作者が書きたい場面なのか分からないけど、少し気持ち悪くなった。

それから作品世界における矛盾として、普通の人間は平気で他人を傷付ける事が出来るサイコパス(変態)に勝つ事が出来ないとあるけど、彼等の方法論は虐待や淫行等の周囲の悪意を参考にしており、普通の人間も平気で他人を傷付けている。

守るべき幻想は最初から存在していない。

P129:
人間が二人以上集まれば、上か下かが決まる。上か下かが決まれば、順位ができる。人間が一億二千万人あつまれば、一位から一億二千万位までの順位がつけられる。上の者は、下の者をいじめることができる

P212~P213:
自分の勇気を誇示するようにルールを破ってみせる。そのくせ美晴に捨てられると、ルールに対する裏切りだと主張しはじめる
(中略)
弱いほどルールに守ってもらわなくては生きられず、強いほどルールに制約される

P332:
過去に絶対視されていた神すらも、科学は殺した
(中略)
構造と仕組みだけを解き明かし続ける姿勢。冒涜と言われても、ただ純粋に、真実を追い求めて。そして、完全に幻想を消し去ったとき、そこに残るのはなんだろう

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