疑史世界伝

読んだ本の感想。

清水義範著。2007年5月30日 第一刷発行。



どこまでが洒落か解り難い内容だった。

戦場のソクラテス
ソクラテスの従軍について。
一回目はデリオン占領に重装歩兵として参加し、二回目は紀元前424年にトゥキュディデスの率いる軍に属してタソス島でスパルタ軍と戦う。三回目は紀元前422年にタソス島のアンフィポリス市奪還のためクレオン将軍の軍勢に加わっている。

イスカンダルの伝説
文明の中心だったペルシャが辺境にあったマケドニア(ヘラス:ギリシア、ヘレネス:ギリシア人)に征服される過程。異民族に征服された事を認めたくないため?に11世紀イランの民族詩人フェルドゥスィーが『王書』にて、アレクサンドロス大王をペルシア王ダーラーブとマケドニア王の娘ナーヒードの子としている?

P33~P34:
ヘラスにはこっちの世界から、食いつめた者たちが流れていくんだよ
(中略)
自分たちも移り住んだ者なので、抵抗なく移民を受け入れる。そしてバラバラの国民をまとめるために、民主制というものを考案した

ハンニバルの戦争
ハンニバルを源義経に准えている。ベン・ケイサンバという部下が登場。

ガリラヤのエキストラ
22世紀の映画会社が、28年頃のガリラヤ湖にてキリストの生涯を再現した映画を撮影する。エキストラの一人が記憶消去の薬を飲まずにキリストの映画通りに行動する。

あわただ史記・前編
堯帝から907年の唐滅亡まで。

夜の旅・昇天の旅
チュニジア旅行のエピソード。
現地ガイドのロトフィは、イスラムの説明に旧約聖書から入る。女奴隷の子でアブラハムに捨てられた男児イシュマエルの子孫がアラブ人で、正妻サラとの息子イサクがユダヤ人の祖とする。
イスラム教はユダヤ教やキリスト教と全く別の宗教ではなく、中東に分布するセム語族を母体にした一神教の一種。

フランクが来た
十字軍について。当時はイスラム圏に比して未開だった欧州が宗教的熱情で対抗した。

おーい、サラディン
十字軍と戦ったサラディンの話。

モンゴル八百
モンゴルに滅ぼされたホラズム・シャー国の視点から見た征服史。

新月旗の帝国
メフメット二世のコンスタンティノープル征服。

P188:
アジアというのは、古代ギリシア人が東(日いづる所)という意味のアスを語源として、エーゲ海をはさんだ対岸、つまりアナトリア半島のことを読んだ地名

ゆめまぼろしの中南米
古代南米の文明を一括りに理解する理不尽について。

<メソアメリカ>
メキシコからホンジュラスとコスタリカを結ぶ線まで。

オルメカ文化:
紀元前1200年~紀元前400年にかけてメキシコ湾岸低地に生まれる。ジャガーと人間が結合してオルメカ人が生まれた神話。

マヤ文明:
紀元前1000年頃にユカタン半島南部でオルメカ文明の影響を受けて巨大神殿を持つ都市が造られる。10世紀初頭に消滅。

テオティワカン文明:
紀元前300年頃からメキシコ中央高原の盆地に古代都市が造られる。1428年には文化を継承したアステカ帝国が誕生する。

〇中央アンデス
チャビン文化:
紀元前1000年頃の、動物の図柄を持った土器が太平洋岸に近い地域から出土する。紀元前200年から影が薄くなり、600年頃まで地方文化の並立時代になる。

ワリ文化:
7世紀から10世紀頃まで帝国的な共同体があったらしい。

モザイク・スペインの夜明け
エピソード(1) カトリック両王
カスティーリャのイサベルとアラゴンのフェルナンド二世の結婚。

エピソード(2) グラナダ陥落
アルハンブラ宮殿等。

エピソード(3) コロンブス
1492年のグラナダ陥落によってコロンブスの航海を援助する余裕がスペインに生れた。

エピソード(4) 狂女王フアナ
カスティーリャ女王の次女フアナの話。17歳でブルゴーニュ公フィリップに嫁ぐが、1504年の夫の死を認めずに奇行からトルデシーリャスに幽閉される。
ただしフアナはカスティーリャの王位継承者であり、フアナが亡くなる1555年まで息子のカルロス一世はスペインの正式な王になれなかった。

エピソード(5) 皇帝カール五世
カルロス一世は、1519年にローマ皇帝としてカール五世という名になる。

ムガール皇帝たちの愛
第一代 文化人皇帝の禁断の愛
バーブル(1483年~1530年)が男性であるバーブリーに恋をする話。『バーブル伝』に本人の手で記録されている。

第二代 妻に馬を譲った善人皇帝
フユマーンは33歳で14歳のハミーダ・バーヌーと結婚する。ラージプート(ヒンドゥー教徒の王侯)に追われた時に妻に馬を譲って、自分は駱駝に乗ったとされる。

第三代 後宮五千人の大帝
アクバルは各地の諸侯と和睦する際に、しばしばそこの姫と結婚したとされる。

第四代 希代の好色皇帝が唯一頼った女性
ジャハーンギール帝(サリーム)が軍人シェール・アフガンの妻であるメフルン・ニサー(ヌール・ジャハーン)に恋し、未亡人となった34歳のメフルン・ニサーと結婚する。当時のジャハーンギール帝は42歳。

第五代 妻に捧げる美の極致の廟
シャー・ジャハーン(フッラム)が妻であるアルジュマンド・バーヌーのためにタージマハルを建設する。

あわただ史記・後編
五大十国の時代から毛沢東死去まで。

P282:
どんな王朝であっても、長くて二、三百年で内側から腐敗し、弱体化していくのだ。そして、次の王朝に倒されてしまう

あきんどの国
オランダについて。

ヨーロッパの曙
立役者1 エンリケ王子
エンリケ王子(1394年~1460年)について。

立役者2 レオナルド・ダ・ヴィンチ
ギリシャ古典文化の復興。

立役者3 マルチン・ルター
キリスト教社会をカトリックとプロテスタントに二分。

立役者4 オラニエ公フィレム三世
ウィレム三世(1650年~1702年)は、1672年からの戦争で英国とフランスに挑まれると、1688年に英国に上陸し英国王になる。事実上は侵略だが前国王ジェームズ二世の娘メアリーの夫であるため共同統治という建前になる。

立役者5 ジャン・ジャック・ルソー
啓蒙思想について。

立役者6 ジェームズ・ワット
産業革命について。

立役者7 ルイ十六世
P324:
最後の願いは、余を死にいたらしめた民を天が許したもうことだ

ナポレオンの夢
ナポレオンのエジプト遠征について。

五万四千人が1798年にエジプト遠征し、1799年には二万三千人しか帰国出来なかったがフランス帰国後のナポレオンは英雄として処遇される。

P342~P343:
ナポレオンのすごみは敗退のあとの自己演出にある。やっとのことでカイロに戻った彼は、大々的に凱旋更新をして、市民に熱狂的に歓迎されるのだ。負けたというのに、勝ったような顔をして英雄になる
(中略)
大勝利を手に入れると、エジプトを捨てる決断をするのだ

トルコ人の父
ケマル・アタチュルクの話。

真理を保つ力
マハトマ・ガンディーの話。

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