孔子

読んだ本の感想。

井上靖著。平成元年 九月十日発行。



孔子の架空の弟子 蔫薑(紀元前516年生まれ?)が、孔子の死後30年が経過してから孔子について語る。中原は、蔡国の出身で荷物持ちとして雇われながら孔子の弟子となったらしい。

P22:
この何年間に、何十年間に滅んでしまった国々の民たちが、新蔡というふしぎな国際市場には、日一日、その数を増やしておりました。亡ぼした国の民も居れば、亡ぼされた国の民もおります。が、ここでは総ては平等であるかのように見受けられました。

P73:
国境なる地域を超えましたが、―と言っても、特殊な国境らしい施設があるわけでも、境界の標識が示されているわけでもありません。ただ、そこには国籍不明の農民たちが共同で経営している大きな市場があって、それがこの辺境一体の、これまた国籍不明の住民たちを相手に、異常と言えば異常と言えるような賑わいを見せている

P90:
亡びるには、亡びる段階というものがあるらしく、州来という町になったり、負函という町になったり、次々に小さく分かれ、別個なものになって行き、そして最後は影も、形もなくなって消えて行く

<蔫薑による高弟達の評価>
P377:
子路への叱責、顔回への労り、子貢への無視、―みな、子の愛情の表現であった

①顔回
非凡な頭脳と純真な心。

P224:
頭がよすぎる。純真すぎる。努力しすぎる。勉強しすぎる。従って、顔回は後事を託されるような人ではなく、自分一人で、前人未踏の己が道を切り開いていく人

②子路
俊敏で激情家。純粋。

P229:
正義のために、己が生命が必要というのであれば、子路はいつでもそれを棄てるだろう

③子貢
地味であるが手堅い。

P232:
己が勉学、修養といったものは棄て、自分がこの世に生まれて来た意義は、あるいはその使命は、師・孔子にお仕えすることであると、そういう考えの上に、大きな信念を以て坐るようになりました

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