フューチャー・オブ・マインド

読んだ本の感想。

ミチオ・カク著。2015年2月20日 第1刷発行。



著者による脳関係の現代技術解説書。1990年代半ばから2000年代にかけて導入された脳スキャン技術によって神経科学が一変したとする。

〇意識
目的(配偶者や食物、住処を見つける等)を成し遂げるために、種々のパラメーター(温度、空間、時間や社会)で多数のフィードバックループを用いて、世界のモデルを構築する過程。

レベル0:一単位の意識
サーモスタットは温度という一単位で部屋の温度調節を行う

レベル0:10の意識
植物は温度、水分、日光、重力等を評価した階層構造を持つシステム

レベルⅠ:
変化する位置を評価するパラメーター群。多くのフィードバックループがあるため中枢神経が発達

レベルⅡ:
他者との関係におけるモデルを構築。辺縁系という脳構造を必要とし、社会的関係を構築するために必要なフィードバックループの数や種類で定義する

レベルⅢ:
未来のシミュレート

人間の意識は、世界のモデルを構築してから、過去を評価して未来を時間的にシミュレートする(前島前皮質)。

機械的に人間の脳をスキャンする事で、脳内で想像される言語や映像を読み取ったり、道具を操作したり、記憶や思考を強化する事が可能になる。それは人間の意識が操作される可能性も示唆しており、精神を捉える文化は大きく変化するはず。

<アインシュタインの脳>
アインシュタインの脳は角回が普通より大きく、左右の脳半球の下頭頂領域が平均より15%広かった。この領域は抽象的思考や数字等の記号操作、視空間処理に関与している。

それでもアインシュタインの脳は標準の範囲内であり、アインシュタインの活躍は時代によって規定されていたのかもしれない。

1905年にニュートン物理学が、新しい物理学の実験によって崩れ出しており、エネルギー保存則に反して無からエネルギーを生み出しているように見えるラジウムという物質は、それを説明する人間を必要としていた。

現代にアインシュタインを再現しても歴史的状況から、アインシュタインは天才にはならないと思われる。

<意識と存在>
量子力学において客観的事実は否定され、観測者によって現実は収束する。観測する人と観測される人は切り離せず、観測者を見る第二の観測者が必要とされ、さらに第二の観測者が存在する事を確認する第三の観測者が必要になる。

1967年にユージーン・ウィグナーは、この無限の観測者問題を解決するために、宇宙意識や神が必要になるとして、ヒンドゥー教のヴェーダーンタ哲学に関心を持った。

1957年にヒュー・エヴェレットが提唱したのは多世界解釈で、宇宙は絶えず分岐して多宇宙になっており、起こり得る全ての現象は実在するとした。

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