月の扉

読んだ本の感想。

石持浅海著。2006年4月20日 初版第1刷発行。

以下、ネタバレ含む。



ハイジャックされた飛行機内で起る殺人事件。

【登場人物】
石嶺孝志:
不登校児の教育キャンプを主催する40歳。誘拐の疑いで不当逮捕される。7月26日に、彼と月を見たいがために、信望者達がハイジャック事件を起こす。

《輪廻転生》
本書の中における輪廻転生では、人間は生きている事で体内に汚れが溜まり、死後、再生の世界で汚れを落としてから現世に生まれ変わる。

石嶺孝志は、死という過程を経ずに再生の世界に行けば、現世に生れ変わらずに浄化のみが行われる平和な世界で永遠に暮らせるとして、皆既日食の夜(7月26日)に沖縄の広い場所に石嶺孝志と一緒に月を見る事で、他の者達も死を経ずに再生の世界に行けると主張した。

ハイジャック犯達は、逮捕された石嶺孝志を空港(沖縄の広い場所)まで連れてこさせる事で、再生の世界に行こうとする。

<ハイジャック犯>
柿崎修:
46歳の税理士。真の目的は石嶺孝志の殺害で、自殺した自分の子供が生まれ変わった時に、子供を癒す能力を持った石嶺孝志が再生の世界に留まっては子供が救われないため、先回りして石嶺孝志を殺すつもりだった。石嶺孝志が死を経て再生の世界に行けば、石嶺孝志は現世に生まれ変わる。

真壁陽介:
37歳の翻訳家。空手を嗜む。

P334:
真壁が、再生の世界へ行こうとしたキャンプのスタッフから、目的を失った犯罪者へと変貌した瞬間だった

村上聡美:
24歳のフリーター。

<乗客>
座間味:
座間味島のTシャツを着ているから、ハイジャック犯達に座間味と命名される。ハイジャック犯達から、飛行機内で発生した殺人事件の探偵役を依頼される。

武藤和子の姉:
12年前に、不登校児キャンプに参加した武藤和子を新興宗教に嵌ったと非難し、自殺に追い込む。その後、考えが変わって石嶺孝志と再生の世界に行くために沖縄を訪れるが殺される。

P309:
常に何かに頼りたくて、何かを信じようとする
(中略)
そのときそのときで情報を得て、自分に都合のいいものだけを信じる
(中略)
妹をもう一度破壊したことなどすっかり忘れて、キャンプの『信者』になった

杉原麻里:
22歳の歌手。武藤和子を自殺に追い込んでおきながら自らは再生の世界に行こうとする武藤和子の姉に憤り、トイレ内にカッターの罠を仕掛け、『戦うための武器を見つけました。ペーパータオルホルダーの中』という落書きをする。怪我をさせて月を見せない思惑だったが、武藤和子の姉が死んでしまった事で事態は混迷する。

P315:
手首を怪我してうんうん唸っているときに、他のみんなは再生の世界へ飛ぶ。あの女性は置き去りだ

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