蛇行する川のほとり

読んだ本の感想。

恩田陸著。2010年6月30日 第1刷。



以下、ネタバレ含む。

P326:
僕のせいじゃない。殺そうとしたんじゃない

**********************

1980年頃が舞台?

約10年前の事件について、真相を知る者(九瀬香澄)と、自らが殺人を犯した物語に怯える者達(斎藤芳野、貴島月彦、志摩暁臣)の関係性。

事件当時、現場にいた蓮見毬子は、演劇部の舞台背景製作合宿を口実に呼び出され、過去の物語構築に参加させられていく。

物語途中で、九瀬香澄が死亡し、蓮見毬子が事故によって物語から退場する事で、他の人物達は九瀬香澄による母殺しの物語を作り出して真実とする。

それは、真実を知る蓮見毬子によって崩壊させられる可能性をもった物語。

【10年前の事件】
九瀬香澄の母親が、下流に流されたボートに、絞殺死体として発見される。同日、野外音楽堂で志摩暁臣の姉(宵子)が、梯子から転落して死亡する。

【登場人物】
蓮見毬子:
高校一年生の美術部員。10年前は、九瀬香澄(香澄子)と仲が良く、事件に遭遇したが、記憶を失っている。

P120:
カズコさんは、毬子さんが思い出すのを待ってるんだ。

九瀬香澄:
高校三年生。旧名は香澄子だが、10年前の事件を機に名前を変える。M.S(松田聖子?)と似ているらしい。

斎藤芳野:
高校三年生。大学生の姉 萩野がいる。10年前の事件において、九瀬香澄と犬の死体を埋めた記憶を持つ。

貴島月彦:
高校二年生。九瀬香澄のいとこ。10年前、九瀬香澄の母(母の妹)に睡眠薬を届けていた。

志摩暁臣:
高校一年生。自分が姉を殺さなかった物語を作りたいようだ。

真魚子:
高校一年生。事故にあった蓮見毬子の代りに、合宿に参加する?

【作られた真相】
第三部での独演。

九瀬香澄が、浮気する母を父のために始末した事になっている。

【真相】
九瀬香澄の母による自殺。自らの浮気が夫を傷つける事が嫌だった?睡眠薬を飲んでロープを首に巻き、ボートの中で眠る。ボートを繋ぎ止めるロープに毒入りの肉を付け、睡眠薬で眠らせた犬(健太、ケンタウロス)を近くに置く。犬が目覚めて肉を食べるとボートが動いて首が絞まる。

⇒夫や浮気相手、娘のアリバイ工作らしい。死亡推定時刻は午前四時だが、九瀬香澄は午前一時頃には斎藤芳野の家にいたので疑われない

九瀬香澄は、犬の死体の始末をした。

死体を隠す途中に志摩宵子に追跡され、高い場所から九瀬香澄達を探そうとした志摩宵子は、梯子に登る。志摩暁臣は、悪戯目的で梯子を揺らそうとして梯子にロープを巻き付けるが、蓮見毬子がロープに躓いた事で、志摩宵子は転落死してしまう。

【あらすじ】
第一部 ハルジョオン
美術部の舞台背景製作合宿に参加する人々。

P98:
真実とは、あたしたちが見たいと思っているもののことです

第二部 ケンタウロス
九瀬香澄が死亡するまで。貴島月彦が、10年前に無くなった犬と睡眠薬の話をする。過去を思い出した蓮見毬子にのみ、九瀬香澄が真相を話す。

第三部 サラバンド
残された者達による演劇。

終章 hushaby
真相の提示。

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