島はぼくらと

読んだ本の感想。

辻村深月著。2013年6月4日 第一刷発行。



瀬戸内海に浮かぶ冴島を舞台にした物語。終戦から10年経過していない60年ほど前に火山が噴火し、三年で収まったらしい。

【登場人物】
池上朱里:
高校三年生。10年後は看護師になる。

榧野衣花:
島の網本の娘。10年後は村長になる。

矢野新:
脚本家志望。

青柳源樹:
リゾートホテル経営者の息子。両親は離婚し、父親と島にいる。母はデザイナーで、後輩デザイナーと不倫をしていた。

多葉田蕗子/未菜:
元水泳オリンピック選手の親子。

谷川ヨシノ:
島の女性を集めた会社『さえじま』の専門アドバイザーである30代前半の女性。

本木真斗:
三年前にIターンした28歳の男性。昔は医者だった。

〇伝説の脚本
冴島には、植埜喜久夫という劇作家が書いた小学校の劇の台本『見上げてごらん』が伝わる。火山の噴火で疎開している子供達のために、人数が少なくても出来る劇を作ったらしい。

霧崎ハイジという自称 作家が島に脚本を探しに現れたので、矢野新が書いた台本を「幻の脚本」と偽って渡し、帰ってもらう。矢野新の書いた脚本は、霧崎ハイジ作『水面の孤毒』として中央テレビのシナリオコンクールで最優秀賞を取る。

〇大矢村長の問題
『さえじま』がテレビで取材される事になり、国土交通省の名がテレビに出ると国の手柄になると大矢村長が反発。島に医者がいないのも、島の有力者 外波家の孫が医者として帰還するのを待っているためとされる。

〇島の外へ
池上家の祖母と仲が良かった縞野家の祖母が亡くなり、千船碧子という仲が良かった同級生が島外にいる事を知り、死を知らせるために修学旅行を利用して東京に行く。
引っ越していたが、近所に引っ越し先を知っている人がいて、修学旅行後に連絡が来る。小学校の教師をしていたが、一昨年、死んでいた。

P54~P55:
霧崎さん、分析しちゃうんだ。Iターンの飲み会でも、段階についての話をしてた
(中略)
無関心が一番悪い状態(中略)興味を示される段階、『不便なことはないか』と心配される段階……と移っていく。自分は、来る時に、おしゃれなスーツケースを『気取りやがって』って島の人に言われたから、脈があるって言ってた
(中略)
そういうのが上から目線だっていうのよ。そんな段階段階ごとに、現実がきれいに色分けできるわけないじゃない
(中略)
頭でそんなふうに考えちゃうんだとしたらつらいだろうなって思ったんだよ。ともかく、霧崎さんはそういう“考える人”だ

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