リライトシリーズ

読んだ本の感想。

法条遥著。

タイムスリップを題材にする。著者が前著で書いた矛盾を解消しようとした結果、矛盾が拡大していく印象。

リライト
2012年4月20日 初版印刷。



2002年と1992年を往還する物語。

【登場人物】
石田(大槻)美雪:
2002年時点で、高峰文子として作家になっている。三歳下に妹の雪子がいる。新婚だが夫の石田章介は建築の仕事で南米に赴任している。N中学二年生だった1992年に、未来人 園田保彦と恋愛関係になる。1992年7月21日に、中学校旧校舎倒壊によって建物の下敷きになった園田保彦を助けるために、2002年にタイムスリップして携帯電話を入手して1992年に戻り、電話をかけて園田保彦の居場所を知る。
2002年になっても携帯電話を取りに戻る人間が来ないので当惑している。中学二年生時の実体験に基づいた『時を翔る少女』を出版しようとしている。

園田保彦:
2311年から1992年にやって来た未来人。ラベンダーの香りのする薬で時間旅行を行う。薬は園田保彦以外が使用すると、五秒しかタイムスリップ出来ない。1992年には、骨董品マニアの親が持っていた1990年代初めを舞台にする学校小説を探しに来た。

酒井茂:
二年四組の副委員長。園田保彦と一番親しかった。

桜井唯:
二年四組のクラス委員長をしていた。2000年時点で殺される。新聞社に在籍。中学生時に美少女だったが、成人したら野暮ったくなっていた。

林鈴子:
二年四組に在籍。

雨宮友恵:
二年四組の生徒。野暮ったい眼鏡をかけた田舎娘だったが、成人したら美人になっている。読書好きで、クラス中からいじめられている。

増田亜由美:
二年四組に在籍。2002年時点で暴漢から襲われるが生きている。小説家志望で居酒屋でアルバイトしていた。中学時代は美少女だったが、面皰だらけの顔になる。

長谷川敦子:
二年四組一の美人。脚本家志望だったが2001年時点で殺される。モデルだったが鼻の整形に失敗。

P76
今は、私の『番』なのに

********************

【あらすじ】
主人公 石田美雪は、1992年に未来人 園田保彦との恋愛経験を持っており、2002年にタイムスリップして携帯電話を手にして、園田保彦を助けた記憶があるが、2002年になっても過去の自分が携帯電話を取りに戻って来ない事に当惑している。

当時の体験に基づいた小説『時を翔る少女』を書いているが、自分のかつてのクラスメイト達が二人殺され、自分の本名を調べるストーカがいる事を知る。中学校時代のアルバムには、7月21日に帰還したはずの園田保彦が運動会や剣道部で活動する写真が掲載され、卒業時の寄せ書きに『また、未来で』という園田保彦からのメッセージを見つける。

真相として提示される話は、園田保彦は担任を含むクラスメイト全員と小説探しをしており、記憶操作用具を使って、それが自分だけの記憶であると思い込ませていたというもの。

園田保彦は、自らの探す小説が、自分との小説探しを元に書かれた小説である事を知り、最初に一緒に小説探しをした石田美雪が小説を書くと思うが、石田美雪は小説家ではなかったため、未来に戻る事が出来ず、本当の著者が分からないために7月3日と7月21日を往復し、酒井茂の協力でクラスメイト全員と同じ現象を再現し、同じ記憶を植え付けていた。

カラクリに気付いた中学二年生時の雨宮友恵は、中学校旧校舎倒壊時にタイムスリップせず、『時を翔る少女』を2002年時点で手にすると1994年の自分に渡す。雨宮友恵は『時を翔る少女』を書く可能性がある人間を殺すと脅し、自分の夫になるよう言う。

石田美雪が『時を翔る少女』を書けたのは、中学生の時に雨宮友恵の部屋で『時を翔る少女』を読んだから。

タイムパラドックスが発生し、園田保彦は未来に帰る事が出来ないが、皆の記憶にも残らない状態になっているらしい。

リビジョン
2013年7月20日 印刷。



複雑で良く分からなかった。

未来視をする能力を持つ千秋霞(27歳)が主人公。1992年に書店員をしており、園田保彦が探す小説を未来視で探した結果、存在が不確かな小説を検索したためにタイムパラドックスに巻き込まれる。

千秋霞①
弟の千秋邦彦との間に保彦という子を作る。

千秋霞②
書店の同僚 坂口清と1995年に結婚し一男一女をもうける。

未来視をする鏡で過去や未来の自分と交流し、複雑なやり取りをする。どちらを選択しても不幸になるらしい。最終的に、ヤスヒコは鏡の力で一条家に送られ、一条保彦になる。

リアクト
2014年4月20日 印刷。



タイムスリップする薬を発明した園田保彦を探しに、3000年から1992年に来たホタルが主人公。

【矛盾した種明かし】
プロローグ2で、ホタルと保彦の辻褄合わせが行われる。『リライト』で園田保彦の写真が卒業アルバムにあったのは、園田保彦が1992年7月を繰り返す内に二年が経過した事で見た目が変わり、成長したように見えた = 過去が変わったように見えたためとする。写真は携帯電話のカメラ機能を使ったためとする。

⇒辻褄が合わない。携帯電話は7月21日に手にし、データを取り出す機材も無いのに写真に出来るはずがない。運動会や剣道部での活動とも整合しない

ホタルは1992年時点に行き、雨宮友恵の家に暮らす坂口穂足と入れ替わるように生活するようになる。

坂口穂足は、兄と結婚する義姉である坂口霞の姿が見えず、筆談で会話をしている。日常生活に支障をきたすために雨宮家で暮らす。雨宮友恵は『リライト』を書き、その原因を類推する。

すると本当に園部保彦が転校し、その通りに行動し始める。石田美雪にあたる生徒が存在しないため、ホタルは自らの記憶を改竄し、石田美雪として生きる事にする。

リライフ
2015年3月20日 印刷。



今までの辻褄合わせだが、ますます矛盾が拡大しているように思える。

小霧という転生を繰り返す盲目の女性が登場。国枝小霧として1992年に生れ、1998年に父の再婚で一条保彦という義兄が出来る。

一条保彦は、タイムパトロールのホタルから貰ったラベンダーの薬を使って未来に飛び、小霧の盲目を治そうとし、自らがタイムパトロールの創始者となる。小霧の盲目は治癒したらしい。

ラベンダーの花言葉:あなたを、待ってる

⇒回を追う毎に複雑になり、リビジョン以降の話は読んでも解らない。リライトも自信がない

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