ゲルマン紙幣一億円

読んだ本の感想。

渡辺房男著。2009年12月1日 第1刷発行。



1870年~
1872年の話。

明治維新到来に伴う旧貨から新貨切り替えに伴い、藩札を買い占める事で一儲けを企もうとする者達の話。

ゲルマン紙幣が出来上がるまでに一年~二年が予想され、今すぐに新貨幣に切り替える事は出来ないため、小判と交換する事を持ち掛ければ、安いレートで藩札と交換出来るとする。

<ゲルマン紙幣>
明治政府の発行する新しい紙幣。明治通宝。ドイツで印刷されるためにゲルマン紙幣と呼ばれる。複雑な版面を反転工程して凸版し、紋様が均一になる。最初に細かい紋様を刷って、その上に鳳凰等の大きな図柄を刷り重ねるために白地の空白が無い。

明治五年に発行され、明治九年には従来の紙幣と入れ替わるが、百円と五十円、十円と五円、二円と一円が、同じ紋様、寸法であったために額面の数字を書き換える偽造紙幣が出回る。

西洋紙を使用したために顔料が十分に浸透せず、脱色し易かったためで、和紙を使用した神功皇后札が新たに発行され、明治十八年には日本銀行券の発行が開始される。

【登場人物】
野島小太郎(24歳~26歳?):
広島藩会計局に勤務していた。藩命で偽札を作成していたが、新政府となって偽札作成露見を恐れた藩に放逐され、新貨幣切り替えを利用した一儲けを目論む。

吉兵衛:
贋金の目利きをしている。野島小太郎と組んで藩札の買い占めを行う。買い占め途中で贋金を使用し、逃亡中に死ぬ。

おりん(18歳~20歳?):
計算が得意。両親が戊辰戦争で死亡?し、吉兵衛に面倒を見て貰っている。

柿田徹:
広島時代の野島小太郎の同僚。新政府に勤めるが、雄藩の出身でないために冷遇され、野島小太郎に新貨幣切り替えに関わる情報を渡す。
それと別にゲルマン紙幣の偽物を確保するが、それが露見し狂う。官憲に逮捕される時に、野島小太郎の近くにおり、巻き添えで野島小太郎も獄死する。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ABCDEFG

Author:ABCDEFG
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード