モーパッサン残酷短編集

読んだ本の感想。

監訳者:鈴木暁、森佳子
2004年4月1日 発行。



「モーパッサン翻訳出版ネットワーク」の成果。月二回、一回につき三時間のワークショップで、二人で一つの作品を翻訳する共訳と、一人で翻訳する単独訳を行う。一ヶ月に一作品のペース。

<翻訳について>
原文の正しい読みと解釈が無ければ正しい翻訳にならない。必要な情報は原文の中にある。

文体は、登場人物の特徴や対話相手との関係によって変わる。会話文の文体は状況に応じて臨機応変に変わる。

モーパッサンは、19世紀の小説家達に特徴的な自由間接話法を多用する。登場人物の発話や思考を「……と言った」、「……と考えた」というふうに直接的に読者に伝え、作者の介入を許さない。地の文の中に登場人物の発話、思考を組み入れる手法なので、地の文との区別が付き難い場合がある。

Ⅰ マロカ―アルジェリアの女
アルジェリアにてスペイン系入植者の娘 マロカと不倫する話。マロカは主人公を実家に連れて行きたがり、途中で旦那が帰宅する。マロカは気付かれても、夫を斧で殺すので問題無いと言う。

Ⅱ モン=サン=ミッシェルの伝説
聖人サン=ミッシェルとサタンの話。

サン=ミッシェルはサタンを足蹴にし、サタンは不具者になってしまう。

Ⅲ ためしてはみたけれど
ボンデルが、自分の妻と不倫していた疑惑があったタンクレをパリから実家のサン=ジェルマン=アン=レーに連れて行き、妻と会わせて反応を確かめる話。

Ⅳ ベルト
知的障碍の女ベルトに対するボネ医師の意見。夫に捨てられて狂う。

Ⅴ ロバ
二人の男ラブイズ(シコ)とマイヨション(マイヨショ)がロバを5フランで購入して射殺し、居酒屋の店主に鹿のような獣を射殺して茂みの中に放置したと言って20フランで売りつける話。

Ⅶ 猫―アンティーブ岬にて
猫に関する意見、夢。

Ⅷ 通夜
判事と修道女の兄妹が、母親の通夜に、母親が不倫していた証拠となる手紙を発見する話。

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