ガーディアン

読んだ本の感想。

石持浅海著。2008年8月25日 初版1刷発行。



以下、ネタバレ含む。

こんなに危険な能力を持った人間がいたら、引き籠るしかないのではないか?

【ガーディアン】
主人公の持つ超能力?主人公に対する物理的被害を障壁のようにカットし、悪意を持って接触しようとする人間を攻撃する。攻撃強度は悪意の強さに伴って強化されていく。ガーディアンが発動すると、主人公の右手小指がうずく。

勅使河原冴の章
【登場人物】
会社内からキャリア十年以内の社員をセレクトし、一か月で会社のためになる企画を立案させるプロジェクトに参加する会社員達。テーマは会社のイメージアップ戦略。

勅使河原冴:
主人公。25歳~26歳?デザイン開発担当。本章終盤で栗原洋樹と結婚する。

栗原洋樹:
本社の知財担当。細身の体格らしい。

菅井美穂:
主人公の大学生時代からの同級生。横浜営業所で販売管理を行う。

原田健介:
最年長。静岡県の富士工場で品質管理を担当。

添島則行:
色白で銀眼鏡のエリート風。OAシステムセンター所属のプログラマー。

根岸繭子:
海外事業部。

*****************

主人公のガーディアンが添島則行を殺害する。ガーディアンは悪意に反応するため、添島則行が死ぬためには主人公に殺意以上の悪意を持っていなければならない。プロジェクトで出会ったばかりの主人公を憎む理由を考察する事が、本章の大部を占めると思う。

結局、仕事の悩みを抱えた添島則行がガーディアンを自殺に利用しようとした事になる。ガーディアンは超常的な存在であり、ガーディアンによる殺人は警察も事故として処理せざるをえないため、自殺によって生じる迷惑が自分の責任にならない。

添島則行の恋人であった根岸繭子は復讐のためにガーディアンの弱点を突き止める。その場所に悪意の主体が存在しない罠ならば、主人公を殺す事が出来ると思い、パソコンのプラグで感電させようとするが栗原洋樹によって阻止される。

そして、主人公のガーディアンは消失する。

栗原円の章
勅使河原冴の娘の話。やはりガーディアンの力を持つ。

【登場人物】
栗原円:
主人公。中学二年生?

倉中奈々子:
中学二年生?主人公の友人。

上野:
武装グループのリーダー。長身。

甲田:
武装グループのナンバー2。小柄。

重山:
身体が大きい。

利根:
左腕を怪我する。

奈良:
小心者だが運転が上手い。

****************

切手を買うために主人公達が行った郵便局に、警察から逃げた武装グループが突入する。ガーディアンによって奈良が殺害されるのを見た甲田は、ガーディアンの特性を観測し、対抗しようとするが、徐々に超常的な能力に魅入られていく。

最終的に武装グループは全員死ぬ。

P307~P308:
甲田は、上野に対する関心が急速に薄れていくのを感じた。考えてみれば、いくら上野が優秀で人を惹きつけるといっても、現実についてきたのは、重山や利根、そしてならといった連中じゃないか。つまりどこの組織も雇わないような、一山いくらのチンピラだ。自分は、その程度の人間しか束ねられない男を、ありがたがっていたのか。
(中略)
この二十分間で、甲田の価値観もまた大きく変わったのだ。どう変わったのか。その答えは、目の前にある。長髪の少女。この世ならぬ絶対的な力が存在し、ごく普通にそれを受け入れている人間が、ここにいる。
(中略)
甲田は、自分自身はつまらない人間だと思っている。だからこそ、上位の人間を求め、その人物の元で努力したいと願ってきた。今日までは上野だった。明日からそれが、女子中学生になっても、何もおかしくはない。年齢や性別は関係ないのだ。ただ、自分より上位でさえあれば。

P318:
甲田は今までずっと、上位者を求めていた。忠誠を誓える上位者を。

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