パルテノン

読んだ本の感想。

柳広司著。初版第一刷/2004年7月25日。



神権政治から民主制が確立していく過程を描きたかったのかな?

巫女
紀元前480年頃のペルシア軍第三次ギリシア遠征頃の話。

デルポイの巫女アリストニケの話。

神託とは名ばかりで、実際には各地のスパイからの情報に基づいてお告げを行う巫女の話。ペルシア軍侵攻に伴い、当初は降伏を考えるが、命懸けで戦ったスパルタ王レオニダスに感動し、情報戦によってペルシアに立ち向かう事を決意する。

テミストクレス案
紀元前472年の話。

ペルシア軍第三次ギリシア遠征にて活躍したアテナイの武将テミストクレスが追放されるまでの話。

エウメネス(付き人)、アリスティデス(テミストクレスのライバル?)、シキンノス(テミストクレスの家来)がテミストクレスについて証言する。

テミストクレスは民主政が英雄を望まず、自らが追放される事を予期していた。テミストクレスの望む英雄は、自らの決定にのみ従う人物であり、民主政とは対立せざるを得ない人物だった。

パルテノン
紀元前447年頃~紀元前429年までの話。

パルテノン神殿を建設したフェイディアスと、アテナイに民主制を根付かせたペリクレスの物語。

ペリクレスは、民主制の目標を「支配者と被支配者の区別を消滅させる事」と考え、莫大な建設予算を伴うパルテノン神殿建設を行う事で、公共事業として民衆に賃金を支払った。

フェイディアスは、神殿建設に自らの像を刻んだとして、自分とペリクレスを告発したリュシスを恨まない。リュシスの信念は、少数の優れた者が政治を行う寡頭制であり、自分以上にアテナイを愛するからこそ民主制を破壊しようとした。

そして、「夷狄などには、けっして破壊されぬものとなろう」と宣言されたパルテノン神殿は、1687年にパルテノン神殿に立て籠ったトルコ軍を制圧せんとするヴェネチア共和国軍に砲撃され、廃墟と化す。

パルテノン神殿は、ギリシア文化の正統な後継者を名乗るイタリア・ルネッサンスの担い手であるヴェネチア人によって破壊された。

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