文明と野蛮の衝突

読んだ本の感想。

俵木浩太郎著。2001年11月20日 第一刷発行。



明治維新時の日本における、東洋文明と西洋文明対立の話がしたいのかな?著者の先入観が強い気がする。西洋文明が精神的に劣る事により、日本が第二次世界大戦に突き進んだとしている?

福沢諭吉の文明史観は以下の通り。

・日本人―定住農業―穏和
・西洋人―遊牧狩猟―粗暴

西洋:
文明とは都市化(シヴィリゼイション)であり、市民住民(キウィス)を源にする。

東洋:
周の建国者 文王に始まる?対置する野蛮は、朝(宮廷)とも対置される。

*****************

安定した定住農耕を基礎とする管理社会を歴史とする日本に対し、異民族との戦いを基礎とするキリスト教文明やイスラム教文明は野蛮を克服する武力を大切にする。

『旧約聖書』にも農耕民と遊牧民の対立が記述され、飢饉を避けてエジプトに入ったアブラハムは、「激しい疫病」の原因とされ、追放されている。モーセも神の命令によって農耕民から暴力的に略奪を行う。

その激しさはドイツ三十年戦争においても発揮され、マルティン・ルターは旧約聖書を受けて、敵を征服するまでは慣わし通りに殺戮し強奪し放火しあらゆる災害を敵に加える事がキリスト教的であり、愛の行為と主張している。

己の神のみが唯一絶対であると信じる人々が複数存在する場合、献身的信仰故に非妥協的に闘い合う事になる。

野蛮から文明に移行する過程においての同害報復思想(目には目を)は、文明に配されるものであり、野蛮は相手の命を奪うところまでいく。しかし、同害報復は同族間の掟であり、異民族は殲滅される事になる。

対して農耕を基礎とする東洋においては、「思い」を大切にする伝統があるとする。一定の安定した社会が継続するとパトス(情、感性、気持ち等)が重視されるようになる?

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