発達障害当事者研究

読んだ本の感想。

著者-綾屋紗月 + 熊谷晋一朗。
2008年9月10日 第1版第1刷。



著者は、自閉を以下のように定義する。

「身体内外の情報を絞り込み、意味に纏め上げるのに時間がかかる状態。一旦は出来た意味も解け易い」

<感覚理解の困難>
自らの身体内外からの感覚統合が困難である事。

空腹である場合、他の痛みや痒み等の情報も等価に感じられるため、自らの空腹を自覚し難い。「ボーっとする」、「頭が重い」等の身体感覚変化を感受し、そこから風邪や悩み事等の可能性を検討したうえで自らが空腹であると判断する。

⇒大量の身体感覚を、一つの抽象概念に纏めるまでが遅い

さらに、空腹を自覚出来ても、他の欲求も等価で感じられるため、「食べたい」という欲求が立ち上がるまで時間がかかる。

具体的行動が大量にリストアップされるため、選別は極めて困難である。それだから、スムーズに行動出来た時の一連の流れを行動パターンとして登録しておく事になる。

<感覚飽和>
著者が小学生の時、大量の看板に圧倒され、立ちくらみした事があるらしい。

大量の情報を感受し過ぎて感覚が飽和する状態を「感覚飽和」と読んでいる。体の外部から生じる刺激を選別する能力が低いために生じる混乱。

さらに周囲からの刺激に纏わる記憶が引き出されるため、「モノの自己紹介」が飽和する状態となる。仮に周囲からの刺激を「林檎が存在している」という概念に絞り込んだとすると、林檎に纏わる情報が次々と引き出されていく。

アフォーダンス:
モノが人間に対して行動を促す様子を示す生態心理学の専門用語。モノの自己紹介。外界にある事物が、「食べる?」、「投げる?」等と行動選択を促す主張をする。

アフォーダンスは行動の選択肢であるが、絞り込みが上手くいかないとパニックを誘発する。

<他者の侵入>
他者の表情や動作、話し方の癖などが侵入し易い。それはテレビドラマや映画を見ていても生じる。他者の行動がパターンの選択リストに追加され、行動パターンを乱す。

さらに高次の人格が侵入するケースもある。

********************

著者は、手話をアシスト言語として活用する場合があるとする。手話通訳によって音声情報(言語)を視覚情報(言語)に変える。複数の言語情報がある事で、聞こえてはいるが意味把握に自信が無い状況を、同一内容が別表現で多角的に示される状況に転換出来る。

さらに、手話を使用する場合、音声を文字変換する情報保障が行われる事があるので、話している内容が瞬時に消滅せずに内容を確認出来るとする。

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