わが盲想

読んだ本の感想。

モハメド・オマル・アブディン 著。2013年5月17日 第一刷発行。



以下は、「モハメド・オマル・アブディン (@Abdinkun) | Twitter」へのリンク。

https://twitter.com/abdinkun?lang=ja

遊牧民的気質の人間が書いた日本探訪記という印象。

留学から就職、結婚と軽いフットワークで行っており、日本の計画性とはかなり違うと思う。著者の家族達も同様で、衝動的に見える著者を掩護し、上手くいっているように見える。

スーダン人の著者は流動的な社会で宗教によって自己同一性を確保しようとしているのに対し、大半の日本人は堅固な社会で宗教を代替しているように思える。

禁酒や礼拝に拘る著者が、ほとんどの日本人が就職活動を行い、人間性を会社都合で変える企業をカルト宗教に例える事は興味深い。

日本では職業人である事が社会的に認められる条件であるが、スーダンでは家族の評判や宗教的規律を守っている事が信頼される条件であるのかもしれない。

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以下は、著者の略歴。

1998年1月:来日
盲人でありスーダンのハルツーム大学に通っていた19歳の著者が大学の閉鎖や盲人である事の困難から、日本で鍼灸の勉強をする留学プログラムに応募して合格する。

1998年4月:福井県立盲学校入学
入学前に特訓して一人で靴紐を結ぶようになれた事が嬉しかったらしい。標準的日本語の他に福井弁や英語も学ぶ。おやじギャグが日本語習得に有効だったらしい。日本語は子音が少なくて作れる音のパターンが少ないために、同音異義語が多い。

他にラジオを使用した学習や福井県国際交流領南センターでの学習。

2001年4月:筑波技術短期大学情報システム学科入学
鍼灸の教師になるか、政治や法律を学ぶかで迷い、どちらに進むにせよパソコンを勉強する必要があるとして、視覚障碍者が鍼灸や情報処理を学ぶ大学に進学。

著者は大学関係者が多いつくばの雰囲気に馴染めず、授業にもついていけない。飲酒の習慣が出来る。

2003年4月:東京外国語大学入学
情報処理から政治・経済に転換するため、東京外国語大学に入学する。日本文学と国政政治のコースで迷うが、スーダンの南北紛争の歴史について調べるため、アフリカ地域研究をテーマにするゼミに入る。

2007年4月:東京外国語大学院入学
「スーダン障害者教育支援の会」を立ち上げる。

2010年1月:結婚
従妹のライラの紹介で、一歳年下のアワティフと結婚。出会って一か月、ほとんど電話でしか会話しない。かなり慌ただしい感じだが、著者の親類達が違和感を持っていないように思える事が印象的。

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