赤い夢の迷宮

読んだ本の感想。

勇嶺董著。2007年5月9日 第一刷発行。



すっきりしない話。読まなければ良かった。

作者が最初に想定した殺人犯人は、小高紫伊(Cちゃん)だったんだと思う。

以下、ネタバレ含む。

【物語を改変した事による矛盾や不明点?】
①黒田令(魔女)が小高紫伊(Cちゃん)の死を予見出来ない
死を予見する超能力を持つはずの黒田令(魔女)が小高紫伊(Cちゃん)の死を予見出来ない矛盾。作者の当初の計画では、小高紫伊(Cちゃん)の自殺は、後の殺人を行い易くする偽装だったのではないか?

②地下室の死体
主人公が小学校時代に地下室で見つけた死体は何だったのか?
最後まで判明しない地下室の死体の正体。作者の当初の計画では、大柳源蔵(OG)が同窓会を開いた目的は、自家で殺人を犯した人間を見つける事だったのではないか?

③キャア
探偵役と見せかけた役立たず。何のために登場した?当初の計画では、もっと重要な役回りだったんだと思う。

【登場人物】
主人公:
34歳?小学校教師。

鵜飼明(ウガッコ):
34歳?生物を殺す事を好む異常者。

鈴木孝(ゴッチ):
35歳?野球選手として挫折し、建設業者となっており、二人の息子がいるが、妻とは離婚調停中。

結城玲二(ユーレイ):
33歳?小学生3年生の秋に、お化け屋敷でトラウマを体験し、同窓会への出席を拒否する。

キャア:
35歳前後。結城玲二(ユーレイ)から依頼され、結城玲二(ユーレイ)を装って同窓会に参加する。 

小高(森田)紫伊(Cちゃん):
34歳?法務省官僚と結婚して専業主婦になっている。

黒田令(魔女):
36歳?人間の死を予見する超能力を持つらしい。

稲山心愛(ココア):
34歳?いじめが原因で不登校になり、引き籠りになっている。自らを裏切った小高紫伊(Cちゃん)を恨んでいる。

大柳源蔵(OG):
70代。大金持ち。小学生時代の主人公達と遊んでいた。2年前に大柳家の家督を継承し、主人公達を同窓会に招く。

吉良:
60歳くらい。大柳家の召使。主人公が小学生時代の殺人鬼で、容疑を逃れるために右腕を切断し、生活反応を消したうえで右手首を警察に見つけさせたらしい。

【あらすじ?】
主人公達を含む幼馴染7人が、小学校時代に遊んだ大人である大柳(OG)に誘われ、同窓会としてかつて遊んだお化け屋敷を模した邸宅に宿泊する事になる。

そこで殺人事件が連続して発生する。吉良と鵜飼明(ウガッコ)の殺人競争であったらしい。

<小学校時代の出来事>
主人公が住む街には殺人鬼の噂があり、主人公が小学二年生の時に生活反応の無い人間の右手首が見つかり、その指紋が殺人鬼の指紋と一致したために、殺人鬼は死亡した事になっている。

主人公が小学三年生の夏に、大柳家の別荘に自分達の宝物を隠す事を計画する。別荘の地下室には、子供しか通れないほど隙間が狭い鉄格子があり、その中にある大量の猫の死骸を主人公達が発見する。驚いた主人公達は地下室から逃げ出すが、宝物を入れたデイパックを落としてしまう。

主人公は、小学三年生の冬頃に、結城玲二(ユーレイ)とお化け屋敷に宝物を入れたデイバックを取りに行き、地下室の天井からぶら下がる男児の死体を見つけ、その後、その記憶を消去する。

<同窓会の経過>
主人公達は、大柳源蔵(OG)に睡眠薬を飲まされ、眠っている間に、子供の時に遊んだお化け屋敷を模した建物にヘリコプターで連れて行かれる。途中で、台風が来る事を知った大柳源蔵(OG)は、所用のために台風が来る前にヘリコプターでお化け屋敷を去る。

その後、6時30分頃に、テレビに大柳源蔵(OG)の姿が映し出され、所用に間に合った事が確認される。

第一の殺人:
小高紫伊(Cちゃん)が自室で首を吊って死亡して見つかる。鵜飼明(ウガッコ)が、浮気現場の写真を見せたために自殺したとされる。

第二の殺人:
黒田令(魔女)が屋敷の違和感を調べるために屋敷の外に出たところで吉良に殺される。

第三の殺人:
助けを呼びに行こうと屋敷の壁を上って外に出た鈴木孝(ゴッチ)が墜落して死亡する。

第四の殺人:
鵜飼明(ウガッコ)の独白から始まる。大柳源蔵(OG)から、吉良を対戦相手とする殺人競争を挑まれ、勝つために人間を殺していた。小学校時代から隠れて他人に危害を加えていたらしい。自室で独白中に吉良に殺される。

第五の殺人:
主人公とキャアは、屋敷内を調べて吉良がいない事を確認していた。その状態で鵜飼明(ウガッコ)が殺されたため、主人公はキャアを機械室に閉じ込める。キャアは吉良に殺される。

一人だけ生き残った主人公は、誰もいないお化け屋敷で目覚める。幼馴染達の死体は無くなっており、全ては主人公の妄想とされる。幼馴染達と連絡を取ろうとするが、行方不明扱いになっていて連絡が取れない。

大柳源蔵(OG)が使用したトリックは、お化け屋敷を模した建物を、自らが所有するビルの屋上と、僻地の二カ所に建てる事だった。最初、主人公達はヘリコプターで移動すると見せかけられて、ビルの屋上にある屋敷に監禁されていた。大柳源蔵(OG)や吉良はビルの地下通路を使用して、主人公達を襲撃していた。

そして、一人だけ生き残った主人公を眠らせ、僻地にあるお化け屋敷に連れて行き、死体が無い事を理由に全てを主人公の妄想にする。

大柳源蔵(OG)は、狩る者と狩られる者のドラマが見たかったと語る。

主人公は鈴木孝(ゴッチ)の墜落死体を始末する大柳源蔵(OG)と吉良の姿が、ケーブルテレビに撮影されていた事を証拠と主張し、大柳源蔵(OG)に自首を約束させる。

次の日、大柳源蔵(OG)が所有する第一大柳ビルの屋上で火災が発生する。主人公には原稿用紙が送付され、そこに一連の事件の経過が綴られていた。主人公の思考まで書いてあり、読んでいる内に主人公が発狂する。

全ては妄想だったかもしれないと思わせるラスト。

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