マンダラスゴロク図法

読んだ本の感想。

石井禎著。平成18年7月13日 初版発行。



以下は、「楽しくわかるマンダラ世界」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2492.html

曼荼羅を活用した構想技法。

曼荼羅を理解出来る本だと思うけど要約は無理。実際の活用方法は、本を読んで実践しなければ分からないと思った。

<胎蔵曼荼羅>
大日如来中心のコスモス構造を持つ。絵図全体で太陽を象徴する大日如来の宇宙的原理を構成している。


外金剛部院









文殊院

















 
釈迦院











遍知院



中台八葉院
持明院
虚空蔵院
蘇悉地院
外金剛部院
①中台八葉院
中心に位置し、仏界で最も完成された法力を持つ仏達がいる。四方の各院に指令を出す司令塔でもある。絵図では男性力を持つ光明エネルギーと女性力を象徴する蓮華が描かれる。

②遍知院
菩薩道の表現で、智恵と慈悲の心得ようとする働きを描く。一切如来智印という三角形の炎が据えられる。

③持明院
明王道の表現で、仏性と煩悩の戦いを憤怒の力で降伏させる表現。

④金剛手院
男性力を金剛系の鋭利な武器によって描く。

⑤観音院
女性力を蓮華によって描く。

⑥釈迦印
釈尊の教化の働きを示す菩薩道の実践者達が活動する。

⑦文殊印
仏の智恵で「空」思想を説く。自らは常に変化しているので、固定して考える事が出来ないと知る。

⑧虚空蔵院
修業した結果の虚空の境地となり、あらゆるものを育成する功徳を象徴する。

⑨蘇悉地院
三列あった虚空蔵院の下一列を構成バランスのために独立させた。真実に目覚めて立派な心境になる。

⑩除蓋障院
障害になっている蓋を取り除き、清純な心を顕わにする。

⑪地蔵院
大地が内蔵する意志で人々を引っ張る

⑫外金剛部院
胎蔵界曼荼羅の外側にあり、現世利益の虜になっている世界の魔性を跳ね除ける。

<金剛界曼荼羅>
大日如来の働きを様々な機能に分けて、それぞれが受け持つ9つの場所を修業しながら観想する双六構造を持つ。
四印会 5一印会 6理趣会 7
供養会 4成身会  1降三世会 8
微細会 3三味耶会 2降三世
三味耶会 9

9つの区画に分けられ諸尊(大日如来中心に1491尊)がそれぞれの場で会合する事から、区画を会と言う。会の中に大円があり、さらに5つの中円があり、さらに小円が配されており、世界が深化していく会の小宇宙を表現している。中心となる成身会から数字の純に右旋回する向下門の構図をとる。逆に9から修業しながら流れに遡る向上門の表現とも言える。

①成身会
自分が如来の宇宙におり一体化する。

②三味耶会
成身会の諸尊の働きを教えを象徴する道具で表現。

③微細会
成身会の諸尊の働きを、諸尊は仏が説法する姿で金剛杵の中に入った形で表現される。

④供養会
大日如来等の五仏以外の菩薩全尊が合掌し供養する姿を表現。修行者は最後には大日如来と一体化するので、その努力に対して供養している。

⑤四印会
成身会、三味耶会、微細会、供養会の統合されたもので、大日如来を目標とし、四菩薩を代表として修業を簡単に表現する。仏尊と一体になる身体的行動の促進を立体像で表現。

⑥一印会
四印会と同じダイジェスト版で、成身会における大日如来を拡大強調する。大日如来に知恵や真理が統合集約し、衆生に流れる事を表現する。

⑦理趣会
欲望を制御し現生欲を仏欲に転化させる。

⑧降三世会
16菩薩が憤怒の形で我欲を戒める。三つの欲望(貪り、位階、怠け)を降三世明王が降伏させる。

⑨降三世三昧耶会
降三世会の教えを象徴する道具で表現。

************************

曼荼羅では、様々な知恵や行動を仏尊や抽象物に託し、一つの思想を宇宙として視覚表現している。中心に立つ大日如来が衆生を救うという目的に添う知恵を持った大宇宙があり、それを分担する院という中宇宙がある。院の中には仏尊という小宇宙が配置され、脈絡を持ってシステム化されている。

著者は、曼荼羅を参考に思考を創造する脳具を開発したとする。
<マンダラスゴロク図法>
第二院                 第一院  
枡会            枡会枡会枡会枡会
枡会枡会枡会枡会枡会
枡会枡会総括院枡会枡会
枡会枡会枡会枡会枡会
枡会枡会枡会枡会枡会
第三院                                      第四院

上記には、縦軸と横軸があり、四つの院がある。各枡会の中に軸や院によって分類した情報を当て嵌め、全体として理解する。

以下は、家電商品開発を例にする。

1970年代                1980年代
プロダクト
流通
売る
アフターケア
マーケティング

生産性追求
商品
市場性追求

造る
製品
創る
道具
使う

省資源
再資源化
生活科学
ロングライフ
エコロジカル

棄てる

生活者

2001年~                1990年代

上記では、1970年代から2000年代までの家電開発の中で、重要視される事柄がプロダクトからマーケティング、生活者、エコロジカルと変化していき、その中で具体的に流通や市場性追求、生活科学、省資源等の考慮すべき項目を当て嵌めていく。

右旋回での変化を記述する事で、考えを整理出来る。

作り方としては、右旋回の順序を考え、灰色で網掛けした部分に軸となる事を設定し、さらに4つの院に関連する言葉を嵌め込んでいく。

本の中では、当世学生気質、日本のデザイン等について曼荼羅を活用した表現が為されていた。

以下は、マンダラスゴロク創り方十箇条。

①テーマの明確化
例えば、「花」という漠然とした言葉と「誕生日プレゼントの花」では内容が全く違う。誰に何の目的の花か具体的に考える。具体的に明確化する事で、マンダラスゴログの骨組みとなる軸を設定出来る。

②テーマに添った情報収集
関連する情報を集める。例えば、花の情報には生物的視点もあれば、文学、科学、産業、暮らしの視点もある。集めた情報を必要な枚数25枚の倍の50枚以上カードとして作成し、準備する。

③情報整理と集約
作成したカードを分類し括っていく。この作業の過程で軸となる言葉を探し、枡会の中に嵌められるように整理していく。

④マンダラスゴロクへの変態
軸となる言葉を見つけ、抽象化した言葉をとする。

⑤枡会に言葉を嵌め込む
字数を揃えて言葉を嵌め込んでいく。

⑥各院の意味の整合性
各枡会の内容に相関関係があるように調整する。

⑦総括院に統合する言葉を入れる
中央の総括院に、マンダラスゴロクの中心となる、大日如来に相当する総合的存在感を持つ言葉を入れる。

⑧ミクロコスモスの調整
軸、院、枡会の全てに相関関係が成り立っているか推敲する。

⑨個人ワークとグループワーク
マンダラスゴロクはグループで活用する事も出来る。情報収集を全員で分担し、考察は各自で行い、グループで討議する。

⑩習慣付け
マンダラスゴロクを活用する事を習慣化し、脳具として活用出来るようにする。

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