百瀬、こっちを向いて/僕は小説が書けない

読んだ本の感想。

以下は、やる夫RSS+インデックス の「こっちを向いて」へのリンク。

http://rss.r401.net/yaruo/archives/389121

上記を読んだので、原作を読んでみた。読まなければ良かった。

主人公は自己評価の低い超絶美少年と思わなければ納得出来ない。ヒロインが主人公を好きになる過程に無理がある。作者は先輩-彼女-浮気相手-自分という人間関係に拘りがあるように思えた。

以下は、やる夫RSS+インデックス の「【R17】マドカちゃんは女子高生ビッチなようです。【繋個】」へのリンク。

http://rss.r401.net/yaruo/site_list/archive_list/13116

同じような人間関係だけれど、上記の方が無理が無いように思える。

<百瀬、こっちを向いて>
中田永一著。平成二十二年九月五日 初版第一刷発行。



短編集。以下を収録。

〇百瀬、こっちを向いて
主人公 相原ノボルはレベル2を自称する高校生。幼馴染で先輩の宮崎瞬に頼まれ、宮崎瞬の彼女である神林徹子に彼の浮気がバレないよう、浮気相手の百瀬陽と偽装で付き合うようになる。

宮崎瞬の幼馴染である相原ノボルの彼女であれば、百瀬陽と宮崎瞬が顔馴染みでもおかしくない。

最終的に宮崎瞬は神林徹子と付き合い、百瀬陽は主人公と付き合うようだ。ほおずきの花言葉は裏切り、不貞、浮気。

〇なみうちぎわ
主人公 餅月姫子は、1997年に海での事故で意識不明になり、2002年に目覚める。1997年当時に餅月姫子が家庭教師をしていた小学六年生の灰谷小太郎は高校生になっており、関係に変化が生じる。

〇キャベツ畑に彼の声
テープ起こしのアルバイトをしている高校生 小林久里子は、小説家 北川誠二の声が高校教師 本田の声と同じである事に気付く。本当の小説家は妹の本田可奈子だった。

〇小梅が通る
超美人である事を隠すためにブスメイクをする春日井柚木の話。以下の漫画を思い出した。



<僕は小説が書けない>
著者/中村航 中田永一。2014年10月30日 初版発行。



主人公 高橋幸太郎は不幸体質の高校生。中学二年生の時に、自分が母の不倫によって出来た子供である事を知り、以降、書きかけの小説の続きが書けないでいる。

先輩である佐野七瀬に勧誘され、文芸部に入部する事になる。

以下は、他の文芸部員。

・鈴木潤(高校二年生。怖がりのホラー好き)
・中野花音(高校三年生。ボーイズラブが好き)
・水島美優(副部長。時代小説のような話し方)
・井上(部長。アニメに詳しい)

文芸部OBには、理論派の原田と感性派の武井大河(御大)との間に対立があるようだ。

途中で、生徒会役員の前田玲奈に、活動が不真面目である事等を指摘され、文化祭にて価値ある部誌を発行出来なければ文芸部は廃部される事になる。

主人公は、部誌作成のために自らが書きかけた小説の続きを書く事になる。

そして、主人公は佐野七瀬に好意を抱くようになるが、合宿にてOBの原田(婚約者がいる)と佐野七瀬のキスシーンを目撃してしまう。

主人公は小説のキャラクター造形のための取材として、佐野七瀬が浮気に至った理由をインタビューする。

⇒このシーンは不自然だった。理由も曖昧ではっきりしない

最終的に部誌が完成して文芸部は廃部を免れ、主人公と佐野七瀬は好き合う事になるようだ。



***********************

作者が、先輩-彼女-浮気相手-自分という人間関係に拘った結果、話が冗長になってしまったように思える。OBの原田は女子高校生に手を出す最低人間になり、佐野七瀬も嫌な奴になってしまった。物語後半の佐野七瀬は百瀬陽だ。キャラクターが安定していない。

それらを踏まえ、以下のような展開はどうだろう?

主人公は不幸体質の高校生。

中学生の時に、先輩女子(ヒロインA)と自分を投影した空想小説を書いていたが、それをヒロインA本人に読まれ、酷評された事が原因で続きが書けなくなっている。

高校に入学した主人公は、先輩であるヒロインBに不幸体質を才能と見込まれ、文芸部に入部する事になる。

ヒロインAも同じ高校に通っており、かつては文芸部に所属していたが、理論を好むヒロインAは感性派のヒロインBと対立し、文化祭における部誌販売競争に敗れた事で退部し、現在は生徒会役員になっている。ヒロインAの敗北理由は、主人公の不幸に巻き込まれ、自分の部誌を完成出来なかったためである。

ヒロインAは、入学当初は成績優秀だったヒロインBが文芸部に嵌って見る影も無くなっている事、他の部員達もエロ同人やボーイズラブ等の不真面目な活動をしている事、何よりも自分を模したキャラクターが登場する小説が大量生産される事を危惧し、文芸部の活動方針をめぐってヒロインBとの再戦を宣言する。

勝負は、主人公が書きかけた小説をタイプA(理論派のヒロインAの指導による)とタイプB(感性派のヒロインBの指導による)に書き分け、文化祭における競争で雌雄を決するものである。

ヒロインAは自分が主人公に好かれている事を知っているために様々なアプローチをするが、主人公はヒロインAがヒロインBへの対抗心のみで動いており、主人公自身には全く興味を持たない事で傷つく。また、自らの創作欲求の源泉が妄想の中で理想のヒロインといちゃつく事であり、現実のヒロインAの中身を知らない事で悩む。

そして、文化祭での勝負はヒロインBが勝利する。その理由は、表紙の体裁が良い事で中身は関係無い。納得出来ないヒロインAは再戦を宣言し、なし崩し的に文芸部の活動に関わる事になる。

主人公は、自らの小説を他の人間も楽しめるものとすべく、精進を誓うのだった。

⇒先輩-彼女-浮気相手-自分という関係性に拘らなければ、こっちの方がすっきりする?

作者は、自分の小説世界の中で、浮気相手という不遇の立場に身を置く女性を解明したいのかもしれない。

こうして、読まなければ良かったと思いながら大量に時間を使っている。何をしているんだろう?

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