HAPPY DEATH DAY

読んだ本の感想。

望公太著。
2011年9月30日、2011年12月31日 初版第一刷発行。

『知能のパラドックス』を読んで思い出した本。

以下は、「知能のパラドックス」の記事へのリンク。

http://nonono7.blog12.fc2.com/blog-entry-2467.html

主人公達の趣味嗜好が、『知能のパラドックス』に書いてある「知能が高い人間」の定義に当て嵌まるような気がする。

「知能が高い」場合、感じれば良い場面でも考えてしまい、難しく考えなくても良い事でも難しく考えてしまう。

知能のパラドックス P140:
見てくれ、こんなに知能が高い私だからこそ、常識に照らして簡単・明白な答えを(たてえそれが真実でも)見つけなくていいし、ばかばかしいほど複雑な理論を組み立てられるんだ。それもこれも、私の知能が高いからなんだよ!

『HAPPY DEATH DAY』

2011年9月30日 初版第一刷発行。



主人公の大学二年生 紫藤19歳が自らの自殺を自殺屋に依頼し、本当に死ぬまでの一週間の話。自殺の原因は苦痛でなく、自分の死ぬタイミングを自分で決めたいかららしい。本が主人公の遺書という体裁を取る。

自殺屋ヨミジ:
人々の自殺を補助する。遺書を書けば10万円から請け負ってくれる。他人の自殺を見る事が好きらしい。

椋鳥アン:
赤茶色の髪の殺人鬼。16歳。主人公からドリアンという綽名を付けられる。

不破:
主人公の友人。大学を中退して喫茶店を経営している。

紫藤総一郎:
主人公の7歳上の兄。占師をしているが占いを信じていない。

森原好美:
主人公と不破の高校時代の同級生。本物の超能力者。精神感応、念力、予知等。

高井:
自殺に見せかけて殺す事を仕事にする殺し屋。

『HAPPY DEATH DAY2』

2011年12月31日 初版第一刷発行



殺人鬼のカップルが、殺人鬼ばかりが集まる邸宅で殺人事件に巻き込まれる話。使用人が犯人である事とか、不二由が雛村灰奈を憎んでいる事とか、上手く設定が整理されていない。

不ニ由:
本名は、不二甲。家族を雛村灰奈に食われており、復讐の機会を伺っているらしい。

雛村灰奈:
人間しか食べる事の出来ない食人者。

亜桜玖類:
怪力の持主。他人の存在を納得出来ず、邪魔な物を片付ける感覚で人間を殺す。

森原可成鳴:
自称超能力者。予知能力?により害と判断した人間を殺す。

サイレント:
殺し屋。

椋鳥アン:
前作からの登場。

百桃雌々女/百桃雄々男
双子。互いに触った異性を殺すらしい。

加奈沢ゆらら/ゆりり:
殺人鬼を集めた屋敷でメイドとして働く。

牙鳥州一:
財閥の長男。殺人鬼を集めてデス・ゲームをやるはずが、その前に自分が殺されてしまう。

P44~P47:
この世界に俺以外の人間は存在しているのか、って思うんだよ
(中略)
他人の痛みは俺にはちっともわからないし、俺の痛みも他人はちっともわからない。
(中略)
人を叩けば悲鳴が出て、机を叩けば音が出る。それが同じ
(中略)
この人は、二次元と三次元が―現実と虚構が、ごっちゃになっているんだ。二次元を三次元に押し上げるのでなく、三次元を下落させ、二次元と同格にしている。
他人の存在を全否定している。
自分以外は全てがフィクション。

P169:
俺以外の全てが『物』だ!自分以外の全てが『その他』だ!鬱陶しいんだよ、人間でもねえくせに!

********************

感じるのでなく、考える型の作者の場合、「他人」をどのように処理するかが課題だと思う。

特に自作品を理解しない「読者」に対しては相当なストレスを感じるはず。

人間を「物」として理解する場合、「他人」 = 「読者」は理解出来ない異物として感じられてしまうはず。

この型の作者の作品を追っていくと、自分の思想が自己顕示に過ぎないという事を認められるかが、全体的な作風を決めると思っていて、認められない場合、読者批判をする傾向があるように感じる。

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