六韜・三略

読んだ本の感想。

著者―守屋洋・守屋淳、発行―1999年10月11日。



以下は、Wikipediaの「六韜」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E9%9F%9C

以下は、Wikipediaの「三略」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%95%A5

『六韜』
漢代初期には広く流布していた事が確定している兵法書(1973年に山東省の銀雀山漢墓から、六韜の竹簡が出土している)。騎馬の戦い方が詳しく取り上げられており、騎馬を初めて中国に取り入れた趙の武霊王(在位、紀元前325年~紀元前299年)までは遡らないとする。

○文韜 - 戦を始める準備や政治問題
文師:
周の文王が太公望と出会う話。人材登用は釣りと似ているとする。餌によって魚を釣るように、給料や地位を餌にして人材を集める。
天下の利益を共有する人物には「仁」があり、困っている人間を助ける人物には「徳」があり、他者と憂いと楽しみを同じくする人間には「義」がある。そのような人物として、人々に生と利を保証する政治を行う事が道とする。

盈虚:
賢君の政治は、自分の欲望を抑えた無為の政治とする(自らの生活を質素にする)。信賞必罰を旨とする。

国務:
政治の要諦は人民を愛する事。そのために働き口を保証し、信賞必罰とするが、煩わしい干渉をするべきでない。

大礼:
君主は臣下を遠ざけるべきでない。進言は人民の立場から判断するべき。

明伝:
文王が太公望に頼み、太子の発に聖人の道の盛衰を説かせる。聖人の道は、欲望に打ち勝つ事で栄える。相手を敬う気持ちが大切。

六守:
仁、義、忠、信、勇、謀の6つを身に付けた人物と政治を行うべき。人物鑑定のためには、金や地位、責任等を与えて観察する。そして、君主は農、工、商の3つの主導権を他者に握られると権威を失うとする。

守土(領土を守る):
人民を敬愛し、親族を大切にする事で国内は平和になる。そのためには富を蓄積して恩恵の原資とし、また、臣下に権限を貸し与えないようにする。

守国(国を守る):
天地の法則に則った政治を行う。四季に応じて万物は動く。同じように物事には法則があり、極端になると元に戻るので、人と争ってばかりいてもいけないし、責任逃れを事としてもいけない。

上賢:
登用すべきでない人間を、六つの賊、七つの害に分けて説明する。

挙賢:
賢者を登用するためには、与えられた職責を果たしているか調査し、能力を勘案して官位に見合う実績をあげるように仕向けるべき。

賞罰:
信賞必罰とは、約束通りに賞を与え、法に則て罰を科す事。身近に仕えている者に信賞必罰を実行すれば、遠くの者も自らを正すはず。

兵道:
用兵の基本は全軍が一丸となって戦う事。互角の敵と戦う時は、情報を秘匿して相手を惑わし、敵の不意を衝くべき。

○武韜 - 政治的戦略
発啓:
人民は利を与えてくれる人間に従う。よって収奪しない君主が支持を受ける。

文啓:
天が一定の法則に則て運行するように、人民も天の法則に従って生活する。君主も天の法則に則って治めるべき。次に人民を教化して従わせる。指導者の指示や禁令を少なくする事を目指すべき。

文伐:
武力を使用しないで目的を達する方法について。相手の驕りを誘う、君臣を分離させる、賄賂による懐柔等。

順啓:
天下に利益を齎すには、度量、信義、仁徳(慕われる)、恩恵を施す、権謀、実行力等が必要とする。

三疑:
周の武王の以下の不安への回答。
①力が足りなくて敵に勝てない
→敵が戦力を増強するように仕向ける。強くなり過ぎれば必ず弱くなる
②敵の君臣関係を離間出来ない
→敵の寵臣を通じて、敵の君主が欲しがる物を与え続け、急に寵臣との関係を切る。そうすれば君主は欲しい物が手に入らなくなるので寵臣を疑うようになる
③敵兵士の結束を崩せない
→敵の人民に財貨を施すべき

○龍韜 - 作戦指揮や兵力配置等
王翼:
将軍を欲する者は、天の72節気と対応させて72人採用すべきとする。以下の18の担当。
①腹心(1人)
戦略計画の策定を助ける
②謀士(5人)
情勢の掌握、各人の成績を査定して賞罰を明らかにする
③天文担当(3人)
星や風を観測する
④地理担当(3人)
行軍に際しての行程や地形情報を収集
⑤兵法担当(9人)
彼我の情勢を分析し、兵器を選定、違法行為を取り締まる
⑥食料担当(4人)
食料の必要量を測って、輸送路を確保する
⑦奮威(4人)
兵士を選抜し、奇襲部隊を編成する
⑧伏旗鼓(3人)
敵情を探索する
⑨股肱(4人)
堀や城の工事を督励する
⑩通才(2人)
外国の使節との交渉や議論を行う
⑪権士(3人)
人目につかない所で策を講じる
⑫耳目(7人)
世間の風説を聞き、敵や味方陣内の情報を集める
⑬爪牙(5人)
全軍を督励して士気を高める
⑭羽翼(4人)
自軍の勇名を他国にまで喧伝する
⑮遊士(8人)
買収や噂を流す等の諜報活動
⑯術士(2人)
怪しげな術で敵の人心を惑わす
⑰方士(3人)
治療を担当
⑱法算(2人)
布陣や食料の費用等、収支の会計に当たる

論将:
将軍の条件について。五材(勇、智、仁、信、忠)と十過について。
勇が強過ぎると挑発され、欲が深いと賄賂が通用し、仁が強いと厳しさが欠け、智に偏って臆病だと策に嵌り、簡単に信用する者は欺かれ、清廉過ぎると短気になる。智があり過ぎて決断力に欠ける者には速戦をしかけ、意志が強くて自分で処理する者にはどんどん仕掛けて疲れさせ、意志が弱くて人任せにする者なら騙して計略にかける。

国境を越えたら10日以内に敵を倒さないと、逆にこちらが負ける。

選将:
人物を見分ける方法について。質問する、問い詰める、スパイで裏切りを誘う、財貨を管理させる、女を近づける、困難な任務を与える、酒を飲ませる等で反応を確かめる。

立将:
将軍を任命する時の作法について。以下の手順。
①正殿を避けて別殿に将軍を召し出す
②将軍を任命する
③占いを行う
3日間、身を清め、先祖の霊廟にこもり、亀甲を焼いて吉凶を占う。
④将軍に斧と鉞を授ける
君主は、霊廟の門をくぐり西面に立つ。将軍は北面して立つ。将軍に軍内の権力を委ねる事を宣言する。

将威:
信賞必罰が将軍の威の源である。上位者への罰、下位者への賞は周囲の者への宣伝効果がある。

励軍:
軍を鼓舞する以下の3種類の将軍について。
①礼将
自らが寒暑を体感(毛皮の服や扇子を使わない)し、兵士の辛さを理解する。
②力将
険阻な道を真っ先に歩き、自ら兵士の苦労を体験する。
③禁欲の将
全軍に食事が行き渡らない内は食事をしない。

将軍は部下と苦楽を共にすべしという思想。

陰符:
遠近の部隊と連絡するための割符について。大勝(一尺)、敵将殺害(九寸)、町占領(八寸)、撃退(七寸)、警戒を厳重にする(六寸)、兵糧や兵員増強の要請(五寸)、大将討ち死に(四寸)、壊滅(三寸)。8種類の割符は君主と将軍だけの機密とする。

陰書:
連絡事故が沢山ある場合は、割符ではなく、文書を使用する。文書を送る際には一通の書面を三つに切って、三人の使者に一部ずつ持たせる。三部揃わなければ文書の意味が分からない。

軍勢:
迅速に行動し、敵の思惑に左右されない事を用兵の極意とする。陰陽の循環、四季の推移に基づいて行動する。形勢を確かめないで戦いに挑む事は危険だが、猶予する事は最大の害である。

奇兵:
戦略・戦術について。
兵士に勝手な行動をさせて統制が無いと見せかける等。草地(逃走に都合が良い)、険阻な地(騎馬の侵攻を防ぐ)、山林(少人数で戦う)、平地(決戦を挑む)等の地形に応じた戦闘。

五音:
律管(音階を決める管)には12の音階があり、要約すると宮、商、角、微、羽の五音となる。これは五行相勝の理法(金、木、水、火、土の五行が相勝ながらめぐる)に合致するとする。

理法を戦いに応用すると、敵陣の手前九百歩の地点で、律管に耳を当ててから大声で敵を驚かせる。律管に反応する音に応じて攻撃をかける方角を変える。角(西:白虎の方位)、微(北:玄武の方位)、商(南:朱雀の方位)、羽(中央:勾陳の方位)、宮(東:青竜の方位)。

敵のあわてふためく声からの判断。角(太鼓を敲く音)、微(火の光)、商(矛等の触れ合う音)、羽(人の呼び交わす声)、宮(物音ががしない)

⇒著者は五音に基づく攻撃方向決定を疑問とするが、古代を想像する上で面白いと思う

兵徴:
敵の強弱の徴候は敵兵の精神に表れるとする。敵側の動静や言語、兵卒の会話等を観察する。

また、城に立ち込める気から敵情を把握出来るとする。降伏させる事が出来る(気が西に流れる)、落とせない(気が南に流れる)、攻撃を見合わせる(気が東に流れる)、攻め取る事が出来る(気が北に流れる)。城を包囲して10日経過しても雷雨が無い時は援軍の可能性があるので撤退するべき。

農器:
武器は農具の中に備わるとする。村落が伍毎に纏まっているのは軍が結束しているのと同じで、官吏に長官がいるのは軍に将師がいるのと同じ。優れた統率者は農耕の中から武器を調達する。

○虎韜 - 平野での戦略
軍用:
一万人の軍隊を率いる場合の武器の種類や数量について。

武装兵一万人の内訳は、強弩六千人、戟と大楯二千人、矛と盾二千人。その他に攻具や武器の修理に長けた者三百人必要になる。

以下は抜粋。

重戦車(車輪の直径八尺)36台。
それぞれ強弩、矛戟を持つ戦士24人が両翼を固める。

戦車(車輪の直径五尺)72台。
大盾で覆われている。それぞれ強弩、矛戟を持つ戦士が両翼を固める。連弩を積んだ小型戦車が掩護する。

軽戦車146台。
轆轤の車輪をつけたもので、連弩を積んだ小型戦車が護衛する。

重戦車36台。
三連発の弩を搭載している。

突撃用の重戦車36台。
決死の戦士を載せて、敵陣を突破する。

以下の武器。

鉄棒(重さ十二斤、長さ五尺以上)1200本以上、斧(刃渡り八寸、重さ八斤)1200本、鉄槌(重さ八斤、長さ五尺以上)1200本。熊手(長さ八寸)1200本。

矢来(敵の攻撃を防ぐ)120組、三連の鉄の鎖120組、浮舟(幅一丈五尺、長さ2丈以上)八組、筏(直径四尺以上の木材)32組等。

三陣:
以下の三つの対陣。

①天陣
日月や星辰を正面にしたり、背にしたり、天の時に従って布陣する。
②地陣
地の利を生かした布陣。
③人陣
戦車や騎馬等の選択。

疾戦:
敵に包囲された場合、迅速に反撃する。四隊の突撃隊を編成し、戦車、騎馬で混乱させてから一気に攻撃して包囲を突破する。

必出:
敵地で包囲された場合、勇戦敢闘あるのみ。

軍略:
不測の事態に対処しなくてはならないのは、計画や準備が不足しているからである。城を攻める時は戦車を用いる。偵察には雲梯を使用する。夜は松明をたき、堀を超えるには掛け橋を使う。こうして武具を完備していれば不測の事態は無いはず。

臨境:
互角の態勢で対陣している場合、軍を三軍に分ける。前軍は守りに徹し、後軍は食料を備蓄して真意を悟らせないようにする。そして中軍に相手の手薄な部分を攻めさせる。相手の伏兵が予想される場合、前軍を毎日繰り出して、老弱な兵に敵陣百歩前ぐらいの地点を柴を曳いて土煙をあげ、太鼓を鳴らしながら往来させる。その隙に、敵を襲う。

動静:
敵領内で互角の敵と相対した場合、敵陣から十里手前の両側に伏兵を潜ませ、敵陣から百里の地点に戦車や騎馬を散開させておき、敵を誘き出す。物見を多用し、敵にとって不利な地形を予め調べておく。

金鼓:
屯営では常に誰何を行い、旌旗を持たせて連絡を密にし、合言葉によって確認し、計画を外に向ける。敵を追撃する時は三隊に分けて追撃し、伏兵に備える。

絶道:
敵領内深くでは、地形を観察して、山林、険阻、河川、木立を利用して陣を固める。軍を進めるには物見によって二百里手前で敵の所在をつかまえる。盾代わりに戦車を前面にし、後備を二隊編成し、一隊は百里後方、他の一隊は五十里後方から進ませる。

略地:
城を攻める場合は兵糧攻めにする。逃げ道を作って逃亡を誘い、逃げた所を攻撃する。そして、降伏した者は殺さず、「罪は君主一人にある」と宣言する。

火戦:
平野で焼き打ちをされた場合、自軍の後方に火を放ち、軍を後退させ、焼け跡に陣を構える。焼き打ちは相手を撃滅する策でなく、混乱させる策である。

累虚:
敵陣に耳をすませて人の声が聞こえず、屯営の上に鳥が飛ぶ場合、藁人形を用いて欺いている。

○豹韜 - 地形に応じた戦略
林戦:
矛戟を持った兵士を五人一組の伍に編成し、木立がまばらであれば騎馬が掩護する。険阻な地形であれば衝陣(中軍を中にして前後左右を固める)を布いて前後に備える。常に全軍が戦闘態勢であるので、交替で休憩する。

突戦:
やみくもに侵攻した敵は飢えているはず。ひとまずは相手の侵攻に任せ、敵の後方を襲う。

敵強:
敵領内で強力な敵(震寇)と相対した時、戦車や騎馬で敵の表裏を急襲する。守勢に回らない。

敵武:
敵領内で敵と相対し、自軍から逃亡者が続出する場合、強弩を伏兵として、常に本体から三里離れた所に待機させ、敵が追撃してきたら急襲する。敵が混乱すれば自軍の逃亡者はいなくなるはず。

鳥雲山兵:
山地に布陣する場合、鳥雲の陣(前後左右に対応出来る陣形)を布く。

鳥雲沢兵:
河を挟んで戦い、自軍が不利な場合は撤退する。予め撤退ルートを確保し、鳥雲の陣を作って伏兵によって戦う。

少衆:
少数で大軍と戦う場合、日暮れを待って草叢に身を隠し、隘路で敵を迎え撃つ。地形に恵まれない場合、敵を誘い出して判断を惑わす。弱兵である場合、普段から大国と同盟する事が大切。

分険:
険阻な地で戦う場合、衝陣を作って有利な地形を確保し、三軍に分けて三方向から一斉に攻撃する。

○犬韜 - 兵の訓練・編成、兵種に応じた作戦
分合:
数カ所に駐屯している軍に動員令を下し、期日を定めて一カ所に集める場合、文書で作戦命令を出す。

武鋒:
戦における好機について。以下の敵の変化。
①集結したばかりで隊伍が整っていない②空腹③天地の利が無い④慌ただしい⑤無警戒⑥疲労⑦無統制⑧長距離を移動⑨渡河の最中⑩忙しく働いている⑪険阻を通過中⑫隊列を乱している⑬恐怖。

練士:
以下の勇士。
冒刃の士(死を恐れない)、陥陣の士(強暴で意気盛ん)、勇鋭の士(体格が良く集団行動に適している)、勇力の士(力自慢)、寇兵の士(走力がある)、死闘の士(権勢を取り戻そうと願っている)、死憤の士(戦死した将軍の子弟)、必死の士(貧しい境遇に発奮している)、励鈍の士(入り婿や捕虜)、幸用の士(囚人等)、特命の士(重責を担って仕事を成し遂げる才能ある者)。

教戦:
軍を指揮するには金鼓を使用する。その上で武器の使い方がや作戦行動、用法を教える。一人に教えたら、その者が十人に教え、やがて百万の大軍が習熟する。

均兵:
平坦な地形で戦う場合、
戦車一台が歩兵80人、騎馬一騎が歩兵8人に相当する。
険阻な地形で戦う場合、
戦車一台が歩兵40人、騎馬一騎が歩兵4人に相当する。

用兵については、戦車五台につき1人の小隊長、十台に1人の中隊長、五十台に1人の大隊長、百台に1人の将軍を任命する。

平坦な地形では五台を一列にして、車間距離は前後四十歩、左右十歩、部隊間隔は六十歩とする。険阻な地形では十台を一群、二十台を一段として、車間距離は前後二十歩、左右六歩、部隊間隔は三十六歩とする。道に沿って進み、縦横一理の範囲で戦い、戦い後は来た道を引き返す。騎馬も同様の感覚。

武車士:
戦車の要員は、年齢40歳以下、身長七尺五寸以上、八石の弩を前後左右に射ち分ける力がある事を条件とする。

武騎士:
騎馬要員も上記の武車士と同じような能力が必要。

戦車:
歩兵や敵の動きを察知したうえで戦うのに対し、戦車は地形を掌握したうえで戦う。
<不利な地形>
①死地(引き返す事が困難)②竭地(険阻な地形を超えて敵を追撃した所)③困地(前方が平坦で、後方が険阻)④絶地(脱出困難)⑤労地(沼地)⑥逆地(左は険阻、道は平坦で丘を上らなくてはならない地形)⑦払地(草が生い茂り、深い沼がある地形)⑧敗地(戦車数が少なく、歩兵に対抗出来ない)⑨壊地(後ろに堀割があり、左に深い河、右に険しい坂がある)⑩陥地(長雨が続いて道路が陥没)。

<有利な地形>
①敵の陣形が整っていない②敵が無統制③平坦な地形④敵の陣形が脆弱⑤前進に躊躇っている⑥浮足立っている⑧遠くまで行軍した後。

戦騎:
有利な地形は戦車と変わらない。四方から縦横無尽に攻撃する事を旨とする。時に後方攪乱や営舎に引き上げる敵を襲う。

<不利な地形>
①敗地(敵が追撃してくる)②囲地(敵の伏兵に退路を断たれる)③死地(引き返せない)④没地(入り口が狭く、出口が遠い)⑤竭地(森林地帯)⑥艱地(左右に河、前に岡、後に山があり、前後から敵が迫る)⑦困地(糧道を断たれる)⑧患地(湿地帯)⑨陥地(平地と勘違いして窪地で戦う)。

戦歩:
歩兵が戦車、騎馬と戦う場合、必ず丘陵や険阻に布陣し、全面に矛戟隊や強弩を配置し、刀剣隊や弱弩を後に置いて交替で戦う。険阻が無い場合、矢来やまきびしを使用し、塹壕を巡らす。

『三略』
漢代末期に成立したという説が有力。

○上略 - 人材を招く必要性や政治の要点
人の心を掴む事を最重要課題とする。柔であれば慕われるが、剛であれば憎まれる。柔・剛・強・弱にはそれぞれに使い道がある。人の心を察知して、それに基づいて使い分けをする。賞罰が威信の源である。

○中略 - 策略の必要性や組織の統制術
部下を統制するには信頼と恩賞が必要。部下を使い分けるには、智者(手柄を立てたい)、勇者(目標に向かう)、貧者(利益に飛びつく)、愚者(平気で命を捨てる)というふうに特性を見極める。
敵が滅びると、軍隊の処遇が問題になる。団結した将兵は引き離す事が困難であり、軍権を取り上げる代償に高い地位や豊かな封地を保証する事を覇者の戦略と呼ぶ。

○下略 - 治国の要点や臣下の使い方
賢人を招くには徳を身に付け、聖人を招くには道に則った政治を行う。賢者を尊重すれば、おのずと力を尽くす事になる。罰を下す事で公平無私の印象を与える。君主が臣下に権力を貸し与えると上下の秩序が失われる。

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