軍学考

読んだ本の感想。

兵頭二十八著。2000年10月10日 初版発行。



情報が整理されていないので、理解し難い内容だった。

軍学:
日本独自の思想?狩猟精神や一神教的民族理性が薄弱な日本において、軍事的理性を骨幹として政治や個人の処世を考えるもの。

日本においては、西洋の軍事科学に比肩する哲学は存在せず、史学や政治哲学に包摂されるとする。帝国は拡大や縮小化の勢いの中にしか存在できないもので、文人親和的な帝が存続出来た島国の日本を特殊とする?

異質文明との接触混融が起る中国では、皇帝や国家の上に「天」や「太極」の概念が必要だが、天敵のいない日本では天皇や国家以上の公は無い。



権力とは、飢餓と不慮死の可能性からの遠さであるとする。それが人間の社会的活動の根源の動機とする。国家を創る目的は、主権者が安全・安価に権力を維持・増進するためである。

そして、文明とは、自然レベルを超えた人口を可能にする食糧生産・配分システムであり、文化とは、人口密度を敵性化するための諸様式と定義する。

<和歌文化と狩猟戦闘文化>
外敵の侵入が少ない日本においては貴族が軍人となる文化は育まれなかった。

日本語操作能力によって政治権力を保つ。知的威光による支配。

近代以前において最も多数の死者を出したとする関ケ原の合戦でも死者は6000人程度(『関ケ原合戦』二木謙一著)であり、大坂夏の陣での一万四千人~一万八千人の死者が最多?

日本で多量の死者が出る戦闘は稀。

日露戦争での死者一万5400人まで、日本での戦死者数は大坂夏の陣を超えない。

そうした環境において、殺生人としての文化は維持し難い。

<孫子と七書>
七書とされる兵書の中で、『孫子』が最も長い経験値を持つとする。クラウゼヴィッツの『戦争論』は、大砲と小銃の基本性能が前時代から進化しなかった時代の書であり、鉄製の武器が登場し、戦車に代わって騎兵や歩兵の大群が登場する等の新条件を考慮した孫子の時代とは異なるとする。

呉子:
呉起一人の体験談的に記述される。将の心術を論じるくだりは『孫子』には見られない。

六韜、尉繚子:
騎戦に言及しているため、漢代より後に書かれたとする。

三略:
政権を建てた後の守成のための教訓集。

司馬法:
考古学的で車の話が多い。

李衛公問対:
唐代の成立。

****************

P37に、著者は学生時代に読んだ数百冊の本について、将来引用出来そうな所をノートに取ってあり、この本の過半はノートを観ながら二か月ほどで書いたものとあるけど、そのように書いたため内容が整理されていないように思える。

著者の他の本を読んだ方が主張したい事が解るかもしれない。

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