ディズニー化する社会

読んだ本の感想。

アラン・ブライアン著。2008年6月10日 初版第1刷発行。



現代社会がディズニーランドの特徴を帯びる事について。

①テーマ化
カジノやレストラン等の施設や物体を『物語(ナラティブ)』で表現する

②ハイブリッド消費
異なる消費形態が重なり合い区別出来なくっている消費傾向

③マーチャンダイジング
イメージやロゴを表示してある商品の販売促進

④パフォーマティブ労働
特定の雰囲気を作り出す演出がサービス労働の一部と見做される傾向

システムスケープ:
根本的な原理が社会に浸透しているが、運用面では多様な形態がある。

第一章 ディズニーゼーション
ディズニー・テーマパークの諸原理が社会に浸透していく過程。

マクドナルド化(基本的欲求を安く予測可能な環境で満たす)を均質化と画一化とすると、ディズニー化は商品の魅力を引き出し場面の魅力を高める。均質化した消費経験の凡庸を豪華ショーのような経験と交換する。

ディズニフィケーション:
対象を表面的、単純に変容させる。卑小化、無菌化して不快な要素を清浄化して単純化するアプローチ。対して、ディズニーゼーションはスペクタクルの環境を創り出す消費世界を記述する一定原理である。

第二章 テーマ化
『物語』を組織や場所に適用する。

高費用で人々の期待が常に高まっていく問題がある。自然科学の進歩とユートピア思想を重ね合わせた万国博覧会との連続性がある?

ディズニーランドはテーマ化の成功例として、レストラン、モーテル、小売店、動物園、行楽地等に影響した。サービスが標準化し、均質になるほど差別化のためにテーマ(物語)が必要になる。

第三章 ハイブリッド消費
人々を繋ぎとめる「場」の構築。

様々な消費形態集合体として行楽地のような場所を創る。ディズニーランドは、多様な商品を販売する売店とアトラクションが切れ目無く設計されている。

百貨店を先駆者として、社会生活の様々な分野で消費形態が融合している。目的地(多くの消費形態を一つに纏める)と繋ぎ留め(多くの必要性を満たせば客が長く滞在する)の2つの原理。

第四章 マーチャンダイジング
ロゴが表示してある商品を販売促進する。

人々を魅了するイメージから付加的収益を引き出す。

ディズニーは初期からライセンスに積極的で、1937年の『白雪姫』公開時には、70のライセンス契約を結んだ。関連商品に連動するディズニーの戦略は商取引を積極的に行う事に繋がる。

第五章 パフォーマティブ労働
従業員が舞台の役者のようにパフォーマンスする。

感情労働として、労働者が感情を伝える。感情的絆を高めるように従業員を組織し、献身的参加を求める。
美的労働として、労働者が身体上備えている能力と属性を提供する。

接客業における差別化要因となる。

第六章 管理と監視
管理と監視が無ければ、上記のディズニー的要素は実現出来ない。

訪問客の行動管理として、顧客が一定の行動を選択するような設計がなされ、単純化した理解し易い物語によって受動的想像力を発揮させる。

テーマ化は消費者の視点を操って管理レベルを高めるし、ハイブリッド消費は情報操作によって消費機会を最大化する。

第七章 ディズニー化の示唆するもの
消費中心主義とグローバリゼーションを示唆する。

消費を煽る様々な戦略があり、グローカリゼーション(グローバル化の中で異質性、多様性を主張する)がテーマパークの要因である。ディズニー化にはローカル化がつきもので、各国のディズニーは異世界探訪のための別世界を各自の視点で提供している。

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