『路地裏のヒミコ』を読む

『路地裏のヒミコ』(飴村行著)を読む。



以下は、Wikipediaの「飴村行」の記事へのリンク。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%B4%E6%9D%91%E8%A1%8C

妄想が現実を侵食する。そんな印象だった。

<水銀のエンゼル>
2009年が舞台。小説家 藤村晃介(37歳)と、藤村晃介の隣人である島津みなも(23歳or15歳)の物語。

映画監督を目指すため、21歳で私立医科大学を中退し、その9年後、母親の死を切っ掛けに4年間をかけて実家で小説家を目指したという藤村晃介のプロフィールは、著者のプロフィールと同じなのだろうか?

終盤で語られる島津みなもの独白は、真実を語っているのでなく、妄想が現実を上書いているように感じられた。自他関係無く、周囲の全ての幸福に対する拒絶反応。

島津みなもは神の一種であり、全ての幸福を不幸に転化させなければならない。そのような印象。

<路地裏のヒミコ>
漫画家を志望する中田大輝とミュージシャンを志望する仁井原茂夫の話。

将来の進路が定まらない中、応急処置として漫画家志望であると周囲に吹聴する中田大輝の設定がリアル。

作品世界は、丸山文吉なる人物が考案した「円環性宇宙理論」によって支配されている。極度に粘着質の妄想によって構築された物語世界。

**************

人間が感じられる事、記憶している事で、主観的な感覚と客観的な事実とは分離出来ないような気がしてくる。ある事柄は主観的な感覚と解釈出来るし、客観的な事実とも解釈出来る。

考える事によって塗り潰されていく。

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