「樹液少女」を読んだ

「樹液少女」(彩藤アザミ著)を読んだ。



閉鎖された館で発生する殺人事件。

以下の謎。

①犯人が遺体を半端な温度で焼いた理由
②磁器に刻まれた暗号

<登場人物>
森本洋一郎(要):
語り部。25歳。15年前に失踪した妹(蓮華)を探して北海道の架神邸に潜入する。野球経験者で身長186㎝。

◎架神邸に住む人々
架神千夜:
還暦を超えた磁器人形と陶芸の作家。20年前から旭川東部の藍ヶ岳山頂にアトリエを建てる。

山吹:
40代の男性?長身で美形らしい。

碧:
長い黒髪の女性。19歳?

桃:
身長140㎝台の女性。30歳?

◎架神邸の客人(如月会)
大蔵冬一:
引退した精神科医。

水戸英吉:
美容整形外科医。大蔵冬一の娘の夫。

此代乃春:
博物館館長。

臼田王太:
フリーライター。25歳。

竹紀更花:
占師。妙齢の女性。

四谷キアラ(伊豆礼):
舞台女優。35歳?

********************

最後まで読んだけど、架神邸の住人達が偽名を用いて、実年齢よりも上の年齢を自称する理由が謎だった。ミスリードの手段?

それと、「要」という人物が登場する小説とは何だろう?

隻眼の少女(麻耶 雄嵩著)と似た構造の物語だと思った。



人形として求められる事。同一性は僅かな特徴の一致によってのみ担保される。

永久に若いままの少女を創る。その場合、肉体が老いないだけでなく、精神も若い必要がある。ために、古い少女が老いる度に殺し続け、新しい少女を供給しなくてはならない。極端に低身長の人物、不自然な腹話術や読唇術、種馬 = 陶匙(レンゲ)、ETCの符号。

********************

P75:
千夜は無機を愛しているの。有機のものは、いつか腐ってしまうでしょう?無機物は変わらない。摩耗しない限り半永久的だわ。
(中略)
粘土のような可塑、植物のような変移、水のような循環。それらは千夜の理想とは対極に位置する。
(中略)
歳を取るという変化もまたしかり。生きるということは、細胞が老いていくということなのよ。汚れを溜めながら酸化していくことに他ならない

P141~P142:
人形とは人ならざるもの。精霊だ、神だ、ちんけな猿とはまったく違う存在だ。それらの気高い者たちを、人間共に理解できるレベルまで下げるために人に近い形を取ったんだよ。こちら側に“降りて来て頂いている”んだ
(中略)
お前も土偶を見たことがあるだろう?あんな珍妙なものが本当に人の形を模したものだと思うのか?昔の人間にはあんなに絵心がなかったと、本当にそう思っているのか?俺には“人間に近い別のものをあえて創った”ように見えるがな。もしくは、人以上のものを作ろうとしたように
(中略)
理想形だよ。人より美しくなければならないのだから、生きた人間の形をリアルに写す必要なんてない。ただの少女をドールのモデルになんて、莫迦げているぞ

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