りるれふ

読んだ本の感想。

原案/春紫、著/むらさき。2016年1月27日 初版発行。



以下は、『りるれふ - harumurasaki ページ!』へのリンク。

http://harumurasaki.jimdo.com/%E3%82%8A%E3%82%8B%E3%82%8C%E3%81%B5/

P82:
山菜採りは子どもたちに暴力を振るわれた際、無意識のうちに笑顔を浮かべるようになった。子ども達はそんな山菜採りを見て、不気味だと近寄ることすらなくなり、山菜採りは一人ぼっちの平穏を取り戻した。笑顔でいることが、山菜採りの武器になった。
(中略)
徐々に大人達に変化が起こった。親を失った悲しみを乗り越え、健気に前へと歩みだした少女へ手を差し伸べる自分に陶酔する大人が増えてきたのだ。

P109:
そのころだ。羊飼いが防衛のために笑顔の仮面を身につけたのは。
常に笑顔でご機嫌を取る道化になり、言われたことを従順に守り、そして殴られても決して泣かずにヘラヘラと笑う。すると父親は興ざめして殴る回数が減る。そうしていないと殺されてしまうと羊飼いは本気で思っていた。

P110~P111:
そんな羊飼いだからこそ、作られた山菜採りの笑顔に気づくことができた。彼女は自分と同じ仮面をつけているのだと、決して誰にも心を許していないのだと、今でも思っている。
実際は、今の山菜採りはわりと誰にでも簡単に心を許すし、笑顔は決して偽りのものでなく、必要な時だけ笑顔を偽っているのであり、普段から仮面をつけたままの羊飼いとは若干異なっている。
そこに羊飼いは気づいていない。気づいていないからこそ、どれだけ表面上で仲良くなったところで絶対に山菜採りは自分のことを受け入れてくれないと思っていた。
それならば、と羊飼いは考える。彼女の仮面の下を暴いてしまえばいい。
それを知っている唯一の特別な存在になってしまえばいい。

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